感想

                  














勝利への道
星野仙一 著|文春文庫 発行|¥400−| | 

現阪神タイガース監督の星野氏が、2002年3月に書かれた物に加筆・改訂された物です。

監督論・組織論・教育論等と言った野球界だけでなく、広い意味での社会人全体に通用する内容や、亡くなられた婦人とのエピソードも交えた内容で、アッと言う間に読める一冊でしょう。(他球団ファンには無理か・・・^^;)



星野監督は(あえて監督と呼ばせて頂きます)自球団の優勝はもとより、広くプロ野球界のことを視野に入れての考え方である事が良く解りました。

監督自身が母子家庭で育った背景を持ち、今でも選手達にボランティア活動の奨励をされていることや、監督自身も活動されている事など知りませんでした。

“闘将星野”と呼ばれる男の優しさと厳しさを、垣間見る事が出来た一冊です。教育者や子育てに悩まれる方にも、参考になる一冊かもしれません。

以下私信
監督!この本を読んで、私、一生付いて行こうと思いました!信じてます!
・・・・・去年までは大嫌いでしたが(^^;)

 











十二枚のだまし絵
ジェフリー・アーチャー著 永井淳 訳 |新潮文庫 発行|¥705−| | 

全12話から成るミステリー短編集です。もっとも純粋なミステリーと言うよりも、若干ユーモラスな作品も多いので、ミステリーとは呼べないかもしれませんが・・・。

その中の一つ『割り勘で安上がり』と言う作品をご紹介しましょう。
事業で成功している夫に、自分の誕生日のプレゼントに何をねだろうか、一人ウィンドショッピングを楽しむ婦人。婦人の目に止まったのは100万ポンドと言う、凄い金額のネックレス!次の日、夫を伴い店に行くと、夫は「50万ポンド以上はビタ一門払わん!」と、小切手を置いて仕事に行ってしまう。店の主人も100万ポンド以下で売る気は無いと知っている婦人の取った行動は・・・?



この婦人、凄くズル賢いのですが、私には愛らしい女性に見えました(^^)なんか可愛らしい女性って徳だなぁ〜と思うと同時に、男って馬鹿よねぇ〜って感じで(笑)

たまには血生臭い殺人や、バラバラ死体なんて言うのが一切出てこない、この手ミステリー?も良いですね。

永井さんの訳も読み易く、それぞれの作品の捻りも利いていて、短編ながら結構深みがあって面白かったです。

12話めの「焼き加減はお好みで」と言う作品は、読み手が結末を選べるんです。なんだかRPGのゲームみたいで面白かったですよ(勿論、全部読んじゃいましたけどね)











名探偵の肖像
二階堂黎人 著 |講談社 発行|¥820−|


二階堂氏の贋作短編が3作収録されています。アルセーヌ・ルパンの恋を描いた「ルパンの慈善」。鬼貫警部の「風邪の証言」。HM卿の「赤死荘の殺人」。

そして何よりこの本の凄い所は、芦辺拓氏とJ・ディクスン・カー談義をしているところ。
更にカー全作品を説明しています。


カー好きの私にとって、文句なしの永久保存版!未読の作品も多数紹介されていて、これからの目安になりそう〜。二階堂君も「ユダの窓」は好きかね。うんうんウレシィ〜(^^)

ルパンが登場した作品は、なんだかとっても懐かしくって、子供の頃を思い出しちゃいました。短編である事、知っている登場人物ばかりであることから、アッと言う間に読めてしまう一冊でした。

実はこちらにも感想文が(^^;) ↓
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ただいま有栖川氏の「暗い宿」を読書中〜♪