感想

                  



最後の記憶:綾辻行人著





最後の記憶
綾辻行人 著|角川書店 発行|¥1600−| | 

美しく優しかった母が若年性痴呆を患い、全ての記憶を失っていく。たった一つ「生涯で最大の恐怖の記憶」だけを留めて・・・。



綾辻氏のホラーですから、殺人鬼や霧越邸に見られるように、スプラッター系のホラーだと思っていたのですが、あっさり裏切られてしまいました。
ですから、その類の怖さに構えながら読んでいた私にとっては、全く怖くなかったんです。
最後の数頁を読むまではね・・・・・・。

この作品は考えように拠っては、ホラー小説と言うよりも「社会派」と言っても良いかもしれません。そう言う意味での怖さは確かに内包しています。

でも落とし方は嫌いです。この類の落とし方が昨今流行しているみたいですが、これを抵抗無く受け入れると、本格あるいは新本格派の発展は無いと思うので。

綾辻さんには、こんなぬるいミステリーを書いて欲しくないです。角川書店さんから頂いた本なのですが、辛口コメントになってしまいました。ごめんなさい。






ぼくはふうせん:わだしげよし






ぼくはふうせん
わだ・しげよし 著 |くだかけ社 発行|¥1200−| | 

小田原で生まれ、地元で活躍される方の絵本です。



結構好きです。
幼児よりも、もう少し大きくなったお子さんに読んで貰うと良いと思います。
【自分の可能性】なんて事が解る年齢向けかもしれませんね。

久しぶりに絵本を読んだのですが、やっぱり良いわ〜この世界(笑)






青の炎:貴志祐介





青の炎 
貴志祐介 著 |角川文庫 発行|¥667−|


神奈川県は湘南の高校に通う、1年生の秀一。
母と妹の3人で暮らす平和でのどかな家族を、ある日突然破壊した奴。どうしてもそいつが許せない秀一は、完全犯罪を計画し、そいつを消去し様と考えた。



良かったです。はい
青春ドラマとしても、充分通用すると思えるほどの爽やかさの中に、未熟だからこそ激しく燃え上がらせる憎悪。そして、その稚拙な思慮。淡い思い。

どの断面も凄く良かったです。
映画化されるらしいですけど、たぶん映画より小説の方を先に読まれた方が良いような気がします。(なんとなく)

地名や学校名が実名だったので、個人的には親近感〜♪






顔に降りかかる雨:霧野夏生





顔に降りかかる雨
桐野夏生 著 |講談社文庫 発行|¥619−|


親友のノンフィクションライターが、暴力団絡みの1億円を持って消えた。
共犯の疑いをかけられた親友のミロと彼氏の成瀬は、1週間以内に彼女を探し出さなければ自分達の命が危ない状況に追い込まれてしまう。

第39回乱歩賞受賞作です。



乱歩賞受賞作って、トリック重視のイメージが有ったのですが、思いっきりハードボイルドです。ですから名探偵は登場しませんし、ワトスンも居ません。

どんでん返しが意外と言えば意外でしたが、「ふぅ〜ん」と言えば、言えなくも無いって感じで、個人的には「可もなく不可もなく」ってとこでした。

ハードボイルドなら、もっと徹して欲しかったのですが、悪党が悪党らしくなかったり、変質者が普通の人に見えたりして、チョッと勿体無い感じでした。

書名の理由が、今だに解らないのですが・・・?






ダメ犬 グー:ごとうやすゆき





ダメ犬 グー 11年+108日の物語
ごとやすゆき 著|文春ネスコ 発行|¥1300−|


グレイスと言う名の犬。
その犬の一生を、詩のように書き綴った絵本みたいな本です。



お子さんに読んであげたいか、あるいは読ませたい一冊って感じです。
ルビが振ってないので、お母さんが読んで聞かせてあげると良いかもしれません。
(小学校中学年以上なら読めると思いますが)


命の大切さ、チョッとだけ感じられると思います。(チョッとだけ泣きそうでした)




気がつけば、積読本が増えてます。
ついこの前、大量に処分した筈なのに何故でしょう?
4月は読んでいる時間が有るのか、微妙だったりします。