感想

                  








赤と黒 池袋ウェストゲートパーク外伝
石田衣良 著|徳間書店 発行|¥1600−| | 

カジノで莫大な借金を作ってしまった映像作家「小峰」は、とあるカジノの売上金を強奪すると言う無謀な賭けに出る。一度は成功したかに見えた計画も、何者かに奪った金を横取りされてしまう。

組織に捕まった小峰は、真犯人を探し出し、金を取り戻すか・・・・・それとも死ぬか。
画して見張り役のサルと一緒に小峰は池袋の街に出る。



サルがメチャメチャ渋いです。
マコトは出てきませんが、ボーイズや崇はちょっとだけ出てきます。

あとクライマックスは、映画「スティング」を思わせる、スッゲェー渋いストーリーです。
これ映画で見たら、カッコ良いんだろうなぁ〜。

石田さん、やっぱ良いわ〜












波の上の魔術師
石田衣良 著 |文春文庫 発行|¥476−| | 

裏社会にも通じる謎の老人の投資家に、声を掛けられたフリーターが主人公。
フリーターは老人に株の世界を叩き込まれ、やがて、その才能を目覚めされる。
そして二人は大都市銀行を狙うことになる。
「秋のディール」と名付けられた銀行を追い込む作戦は、果たしてどうなる!



石田さんて何者???
IWGPの世界とは全然違った「株」・「経済」・「金融業界」の世界を舞台に、これまたカックイイ世界が描かれてます。
後で知ったことなんですが、石田さん自身が学生時代に株の世界と言うか、数字の世界に魅了された経験があるそうで、その辺りの心理描写は凄くリアリティがありました。

あとIWGPの世界とは違うと書きましたが、背景が違うだけで、青年の迷う・・・と言うか、悩む時代の心の葛藤みたいなものは、同じように上手に書かれていて、読み手を引き込みます。











Puzzle 
恩田陸 著 |祥伝社 発行|¥381−|


今は人が住まなくなった廃墟の島。その島で不思議な3人の死体が発見された。
体育館で発見された餓死死体。
高層ビルの屋上に横たわる転落死体。
映画館のシートに腰掛けた感電死体。
死亡推定時刻は、ほとんど同じ日の3つの死体。

本格ミステリーの典型とも言えるプロットの結末は!



どうしたんだ恩田さーん!と言っても、すみれさんでは無い(余計なことは言わんでよろし)
全然、面白く無かったです(辛口でゴメンナサイ)

だって設定でこれだけ盛り上げといて、そんな〜って感じだったもので(^^;)
状況設定にも無理があるし、だいたい最初の事件の発端が理解不能。
本格ミステリーとしては無理がある。











りかさん
梨木香歩 著 |新潮文庫 発行|¥476−|


大好きなおばあちゃんに「誕生日には何が欲しい?」と聞かれ、「リカチャン人形」と答えたようこに届いたのは、りかと言う名前の黒髪の市松人形だった。

ところがこの人形、ただの人形ではなく、とっても気立ての良い人形だったのだ(^^)



梨木さんの“からくりからくさ”を読んでいたので、とっても楽しめました。
“からくりからくさ”の洋子が、りかさんと出会うお話が、この“りかさん”だったから。
所謂「バック・トゥ・ザ・フューチャー」?(笑)


梨木さんの作品て、全体的にホワ〜ンとした“まどろみ感”みたいなものがあって、小説の中の時間が凄くゆっくり流れているような気がします。その穏やかさに、読み手は癒されるのかもしれません。少なくても私は、そんな感じ。だから児童文学として、推薦されるのかもしれませんねぇ。

で、りかさんの市松人形って、どんな人形かと調べたのですが、りかさん自身由緒正しい、かなり古い人形だと思います。











転生
貫井徳朗 著|幻冬舎文庫 発行|¥648−|


心臓移植手術を受けた青年“和泉”は、術後、不思議な体験をするようになる。
これは移植された心臓が持つ記憶・能力なのか?夢の中に表れる女性・恵理子とは?
和泉は夢の記憶だけを頼りに、タブーとされたドナー探しを始める。
しかし、そんな和泉に何者かが「これ以上関わるな」とのメッセージが届く。

現代医学の明と暗。希望と現実。
知るべきか・・・知らざるべきか・・・・・・・・・・・。



社会派(と、私は認識している)の貫井さんが、これほど明確に問題を前面に打ち出した作品は初めてでしょう。と言うか、私は読んでないです。

臓器移植と臓器売買の明確な違いは何?・・・と、突きつけられたような気がして、思わず引き釣り込まれてしまいます。

読んでいてハズレが無いのは、とっても安心。







阪神関連本・・・通称“トラ本”は、ここに挙げた物を始め、結構な数読んでます(^^;)
が、感想は書きません。だって「全部面白かった」なんて感想書いても仕方ないのでしょ?(笑)

そういっちゃうと、所詮感想なんてそんな物なのですが、やっぱりトラ本は感想無しにしときます。



じゃ!