感想

3月 日現在読んだ本
                  














完璧な殺人
ジャック・ヒット編 宮脇 孝雄/他 訳|ハヤカワ文庫 発行|¥460−| | 

大富豪の妻と結婚した男ティム。だが妻は、ティムの友人と浮気をしている事実を知る。

妻を殺し財産を独り占めにしたい。そして何よりも浮気相手の友人に、その罪をなすり付けたいと考えたティムは、当代随一と呼ばれる5人の推理作家に「華麗で芸術的、かつ後世に語り継がれるような殺人計画を考え出して欲しい」と依頼する。

ティムから5人に宛てた手紙と、5人からの返信だけで構成された、チョッと変わったミステリー。



これ、ある意味で凄い作り方です。5人の推理作家の共作と言えば共作なのですが、5人がそれぞれ単独で殺人計画を考え出しているから。しかも笑えるのは、それぞれの作家が考え出した計画を、別の作家が酷評しまくるのは日本では考えられない作り方。

「奴の小説は説明がくどく字数だけを増やしたいのが見え見えだ」だの「彼女の考え出すトリックは穴ばかりで、好んで読む読者の気がしれない」とか・・・。

で面白かったかと言えば・・・まぁまぁって感じ(^^;) 最後を、どう落とすのかが興味の対象だったのですが、「そう来たかー」と言う意外性は有ったものの、チョッと物足りなかったから。

ちなみに本書で登場する5人の作家は以下の通り。
・ローレンス・ブロック
・ピーター・ラヴゼイ
・トニイ・ヒラーマン
・サラ・コードウェル
・ドナルド・E・ウェストレイク

皆さん、凄い顔ぶれなのには敬服しました。
 











『ハリー・ポッター』の秘密の学校
ローリングを愛する魔法の会 著 |コアラブックス 発行|¥1400−| | 

「ハリー・ポッター」を愛する人たちが、ネット上で話された数々の考察や、登場人物などに関する細かい説明をしている、所謂テキスト書みたいな感じです。

「賢者の石」・「秘密の部屋」・「アズカバンの囚人」の3冊を読み終わった時点で書かれている模様なので、未読のは読まないほうが良いでしょう。
かなりネタバレしてますから(苦笑)



こう言うテキスト書みたいな物に、感想は無いです。読んでいて「あっ!そうだったのか!」と気付かされた点が沢山あっただけで(^^;)

一つだけ悔しかったのは、「原書が読める人って、いろんな伏線に気が付ける人なんだー!」って事。何か凄く悔しい(--#)

















臨機応答・変問自在 森助教授VS理系大学生
森博嗣 著 |集英社新書 発行|¥680−|


ミステリー作家として有名な森氏が、大学の助教授の立場で書かれた物です。
氏は大学で「建築材料学」を研究し、その講義をしているのですが、その際に大学生達に「一言質問」を提出させ、それに一言で回答すると言う変わった質疑応答をしていますが、それをまとめた物。

ミステリーでは有りませんので、ご注意を。



これも特にコメント無し。(じゃあ書くなよ〜って感じ ^^;)
氏のミステリーに登場する「犀川助教授」の印象と、氏のコメントの雰囲気が似すぎていて気持ち悪い。「どちらかがどちらかを真似した」って感じです(苦笑)

建築的に学ぶ事などは何も書かれていませんが、今の大学生のレベルを知り、笑える程度の暇つぶし程度にはなるでしょう。

また、少しだけ森氏が嫌いになった気がしないでも無い。

















くノ一忍法帖 山田風太郎忍法帖D
山田風太郎 著 |講談社文庫 発行|¥571−|


大阪夏の陣。攻め込んだ家康は、豊臣に嫁がせた孫娘「千姫」だけを救い出した。家康にとって千姫は、目の中に入れてもいたく無いほど可愛い孫。しかし千姫の心は違っていた。
愛する豊臣を滅ぼした憎き敵、家康。復習の炎が燃え上がる。

豊臣家の知将真田雪村は、千姫の侍女達の中に主君秀頼の「お年胤(おとしだね)」を身篭る女忍者を忍ばせていた。

それを知った家康が放った刺客、伊賀忍者と身篭った真田の女忍者との熾烈な戦いが繰り広げられる!



山風さんは初めて読んだのですが、上手いですねぇ〜。とっても読みやすかったです。それに落し所が上手い!(これホント)

「くノ一」の名からも想像出来るように、ちょっとアダルティな忍術の数々が登場するのですが、それよりも読者を引きずり込む文章力に驚きでした。

それと「くノ一=女忍者」と言うことを定着させたのが、山風さんだとは知らなかった。
また山風読んでみたいと思います!

もっと書きたいことも有るのですが、「18禁」になるとマズイので割愛です(^^;)

















なぜ「少年」は犯罪に走ったのか
碓井真史 著 |KKベストセラーズ 発行|¥695−|


心理学博士の碓井氏が、御自信のHPの中で作られた『犯罪心理学:心の闇と光り』を元に作られた本です。題材に成っている少年事件は次の4つ。

・愛知体験殺人(犯人17歳)
・佐賀バスジャック事件(犯人17歳)
・岡山バット殺人事件(犯人17歳)
・大分一家六人殺傷事件(犯人15歳)

その少年達の心の光と闇に迫っています。



巻頭に『子供に本を読めと叱りつけるよりも、親が読んでいる姿を見せる方が効果的です』と書いて有ります。まさに、その通りでしようね〜。

事件を起した少年達の心の中に何が有ったのか?家庭環境の問題か?家族とのコミュニケーションか?愛情か?あるいは・・・・・。

どれと言う事でも無いのかもしれません。こう言う本を読む時に、私は育児書として読む事にしています。犯人の過去を云々と考えるよりも、自分ならば?と考える方がポジティヴだから。じゃ無いと息が詰まっちゃいます。

少年法強化の問題にしても、子を持つ親にとっては、決して人事だと思わない方が良いのかもしれませんねぇ・・・。チョットヘビーでした。

















家にいるのが何より好き
岸本葉子 著 |文春文庫 発行|¥448−|


30代独身女性が、一体どんな事を考え、どんな暮らし方をしているのかを作者自信の事を交えて書いたエッセイ。

題材も「服の捨てどき」・「ババシャツ」・「テレビドラマ」・「人間ドック」や「他人の妊娠話」と、読んでいて爆笑でした。



別に、これを読んだからと言って30代の独身女性に対する見方が変わるなんて事は、これっぽっちも有りませんが、この作者の顔が見たい〜〜〜!一体どんな女性なのか、興味津々(^^)

笑ったのは「ババシャツ談義」。これ、有り得るだろうな〜と思う話も有れば、それはチョットやりすぎ違うって話もチラホラ。

この著者は他にも「マンション買って部屋作り」とか「若くなくても、いいじゃない」と言った著書があるらしいので、探して読んでみようと思います。単純に笑えた一冊でした。




東野氏の「私が彼を殺した」を読もうか読むまいかを思案中