感想

                  



本のどこかに 建築探偵舎の文字がーーーーー!(^^;)





欠陥マンションはこうやって脱出しなさい
竹田理紗 著|ダイヤモンド社 発行|¥1400−|内容に考慮して評価無し | 

夢を描いて購入した大手不動産会社のマンションは、想像もしないような欠陥マンションだった!著者ご夫婦が実際に体験された、欠陥マンション購入の顛末を書かれたノンフィクション。



欠陥マンション・欠陥住宅のHOW TO本や体験本は沢山有りますし、自分も沢山読みましたが、この本、チョットそれらの本とは違う感じがします。読後に「ああ〜、良かった!」って感じにさせる、救われるものが有ります。

著者の人柄のせいか、何もかもが落ち着かれた時に書かれたせいなのか、ピリピリした感じがありませんでした。(実はこれがあると読みにくいと言うか・・・辛いと言うか・・・)

勿論ノンフィクションですから、欠陥マンションに対するさまざまな現実が克明に記されている訳で、それを読むだけでも、これからマンション購入を考えている方には参考になると思います。

また普段本を読まないような方でも、書かれている内容が意外と凄まじいので、引き込まれるように読めると思います。


実は、この著者の方、お友達だったりします(^^;)
ですから書かれている内容は、粗方知っていたのですが、こうやって活字で読み直すと、あらためて「凄い経験をされたのだなぁ〜」と感じてしまいました。

今はご夫婦でハッピーのご様子、何よりだと思います。
巻末に私のご紹介までして頂き、個人的にも感謝の一冊。






子供が楽しめる一冊






ぼくは、ぼく
大島まや 著 |講談社 発行|¥1300−| | 

不思議な力を持った犬ビーノ。
人と違うことには、どんな意味があるのかを考えさせてくれる児童書。



♪ナンバーワンに ならなくても良い〜 オンリーワン ワン♪

と言うことで掛けてみました・・・・・・・。
えぇ・・・っと、これのどこが面白いかと言うと・・・犬の鳴き声と、オンリーワンを掛けた・・・
       ↑
故三平さんみたいだぁ〜(笑)

つまりそう言う本です(分かった?)
小学校中学年以上なら間違いなく読める本だと思いますので、親子でお楽しみください。


最近、私の趣味が変わってきたと言う噂がありますが、趣味は変わってません。もともと絵本を集めていた時期もあるぐらいで、この手の児童書・・・・・結構好きです。
簡単に読めるし癒されます。と言う事で、たまにはジャンルを超越してみませんか?(^^)






この話 映画で見たいかも?





HOOT 
カール・ハイアセン著 千葉茂樹訳 |理論社 発行|¥1380−|


転校して来たばかりの中学生ロイは、学校へ向かうスクールバスの中から、不思議な少年を見かける。薄汚いジャージに汚れた半ズボン、そして何より裸足の少年が、信じられないような速さで歩道を駆け抜けて行く所だった。

同じ頃、大型チェーン店のファーストフード建設予定地では、測量用の杭が引っこ抜かれ、工事用の仮説トイレの中にはワニが泳ぎまわると言う不思議な事件が起こっていた。
裸足の少年と事件には繋がりがあるのか?目的は?動機は?

ミステリー作家のハイアセン氏が描く、楽しくも痛快な一冊。



面白かったです!
魔法も怪獣も出てきませんが「ハリポタ」みたいな、清涼感と夢があります。
少年が活躍する「夢と冒険活劇」みたいな本だと思います。

子供でもハリポタが読める程度のお子さんなら、充分読めると思いますし、読んで欲しい一冊です。(勿論、大人もですけどね)

「大人VS子供」みたいな図式と、「自然VS営利」みたいな図式が軸になっていますが、
嫌な感じは無くて楽しめました。ある種のミステリーとしても成り立っていますしね。

それとエンディングが凄く綺麗で、爽やかに閉めているのが、読後の清涼感に繋がっていて好きでした。






ミステリーに限らず小説はスピードが命 人形は顔が命





密室ロジック
氷川透 著 |講談社 発行|¥760−|


ある意味で「衆人環視の見守る中」、絶対に不可能な密室での殺人事件が起こる。
状況的に不可能な事象を、ロジカルな思考が解き明かしていく、ミステリーの密室もの。



プゥーーー!(--#) 長いよー前振りがーーー!
事件が起こるまでの状況説明が長すぎです!完全に読んでいて飽きちゃいました。

それに密室トリックと言ったって、密室状況が作り出されただけで・・・ゴニョゴニョゴニョ
この類の密室ネタなら、カーを読まれた方なら流れから見抜いちゃいます。
(だって私レベルだって見抜いちゃいましたからね)

この顛末に帰結する為に、ダラダラと状況設定を書かれたのではホント無理!
最後まで読みきるの、凄く辛かったです(辛口ゴメンナサイ)

氷川さんの作品は、他にも「ミノタウルス」を読んだことがありますが、私には有ってないのかも?






ブクロサイコーーー!(もお ええっちゅうに!)





池袋ウェスト・ゲートパーク
石田衣良 著|文春文庫 発行|¥514−|


池袋を舞台にした様々な事件を、主人公真島誠が片付けていく、ある意味でハードボイルドな短編集4作品。

TVドラマでは、TOKIOの長瀬君や窪塚君が演じてました。



ブクロサイコーーーーー! と、マコちゃんの声が聞こえる・・・いえ、独り言ですが(^^;)

何処かで飛び飛びに読んでいた作品ですが、あらためて文庫買って読んじゃいました。
いや〜〜〜ブクロ、サイコー(笑)

面白い!!!石田さん凄い!!!
何が凄いって、スピードと感性、あと尖がった感覚が凄く良いです。

売春・覚せい剤・ギャング・人種差別と言ったシュールで、ヘビーな題材を扱っているにも関わらず、読んでいて辛くないのは、この作品が青春ハードボイルドだからなのだと思いますし、何処か笑えるし点が有るからだと思います。

日本にも数々のハードボイルドの探偵や刑事が居ますが(小説の中で)、真島誠も間違いなくハードボイルドなトラブルシューターなのだと思います。個人的には続編希望ーーー!

石田作品、続けて「うつくしい子ども」なんて言うのを、読んじゃおうかと思ってます。






ベッカムの子供の頃の写真らしい・・・・・・・・・嘘ですm(_ _)m





うつくしい子ども
石田衣良 著|文春文庫 発行|¥448−|


閑静なニュータウンで起こった、9歳の女の子の誘拐そして無残な殺人。
そして壊れていく街・大人・学校・子供・秩序、そして家族・・・・・・。

石田衣良氏の初の長編作・・・・・・・・・・・・・・・ビックリしました。



事件の犯人は、本の帯に書いてあります。
だから伏せても仕方ないのですが、やっぱり書きたくないです。

作品は主人公(ジャガ)14歳の視点と、地方の新聞記者山崎の二人の視点で書かれており、緊迫感を盛り上げています。

物事には表と裏があるように、どんな事件・事象にも必ず表と裏があり、それは殺人事件の場合、被害者と加害者の関係に似ているのかもしれません。

少年犯罪を描いた作品の場合、その不条理さや少年法の問題ばかりが浮かび上がってしまいますが、人の心のひだ・・・・・みたいなものが、本当は大切なのかもしれません。

なんだか凄い本です。(今年のBEST3に入りました)
あと、石田氏・・・・・・・凄い人です(尊敬の眼差し)






読後にこの表紙を見ると凄く象徴的だったりします





天使の屍
貫井徳朗 著|角川文庫 発行|¥571−|


進学校に通う中学2年の息子が、ある日突然、本当に突然に投身自殺を遂げた。理由がまったく分からない父親は、同級生たちに学校の様子を聞き始めるのだが、またしても第二の自殺が・・・・・。

大人の論理の通用しない“14歳の論理”、その隔たりが生じさせた謎を追い求める長編ミステリー。



ミステリーとしては秀作の部類だと思います。動機付けも、トリックも、ひねりが聞いていて良いです。特にトリックなんかは、ある種「本格トリックの部類」に入ると思います。

が!そんな理由で死ぬなよな!!!って言いたいし、そんなレベルの低い事するなよな!とも言いたいけど、でも冷静に考えると、全部現実的には理に叶っていることばかり。
だから余計に理不尽さも感じる・・・・・。

冒頭で息子に死なれた父と母の姿が、読み終わる一瞬まで付いて回ったので、なんか苦い読後感の一冊でした。

でも面白さは抜群ですし、力強く引き込まれるとも思います。
私は、電車の中でアッ!と言う間に読んじゃいました。



月末に読んだ文庫3冊は、特に面白かったです。
電車で出かけることが多かったので、そこで読めたのは大きかったです。

最近は、月5〜6冊のペースなので
もうチョット読みたいのが本音ですが、読めないものは仕方ないので
せめてハズレを掴まないようにしたいと思っています。
その時に頼りになるのは自分の感+書評サイト。
結構、感覚似た人が大切だったりしますね。

来月は積読本の中から「恋愛中毒」・「我が闘争 上下」・「漂白の街角」
「夜間飛行」・「スペイン岬の秘密」・・・・・のどれかを読もうと思います。

ただ・・・建築関係の積読本が、一冊も含まれていないですが、良いのでしょうか?(苦笑)