Essay 45 失敗しない家造り 2

さて、前回の続きです。前置きを書き始めると、長くなりますので(笑)早速、本題に入ることにしましょう。

【 新築編 つづき 】


■打ち合わせ記録をとる
何時・誰と・どこで・どんな話しをしたのか、メモでも良いので記録しておくようにしましょう。後で「言った、言わない」と、子供の喧嘩みたいな事にならないようにして下さい。


■土地から探す場合、隣近所の人に聞く
土地から探す場合、その土地の近所の人に、環境などを聞くぐらいのことをした方が言いと思います。長年、住んでみないと判らない問題点は、以外とあるかもしれません。


■住宅メーカーは、値段で選ぶと失敗する
価格は大切な決定項目かもしれません。でも、だからと言って「価格」だけで選んでしまっては、きっと何かが欠けているかもしれません。「安物買いの銭失い」にならないようにして下さい。


■エコロジカルは高くつく
天然の木、天然の素材、工法と欲を言い出せばキリがありません。でも、それだけに拘ってしまうと、とても「高い家」になってしまいます。何が大切なのかを見極めて、それに対応する「家」を考えましょう。


■シックハウスは「花粉症」と同じ
去年まで「花粉症」で無かった人が、今年急に「花粉症」になる事があります。「シックハウス症」も同じです。昨日まで平気だった人が、今日から体調を壊す事もあるのです。それを、どう回避するのかが、大切な事だと思います。


■ローンの組み方には、余裕が必要
家を建てる時に、大抵の人はローンを組みます。この予算組みが、限界ギリギリでは、必ず無理が来ます。それに、建物には維持費も掛かるのです。営業マンの口車に乗って、ドンドン予算が上がって行かないようにして下さい。


■諦めも肝心
予算オーバーしたからと言って、無理をするのではなく、「後で出来るものは後に廻す」ぐらいの割り切りも必要です。また、仕様を落として帳尻を合わそうと思っても、なかなか合う物ではありません。

■自然も考慮に入りましょう
間取りを考える際の、日射などもそうですが、「雨水利用・風力発電・太陽熱」と言った「ランニング・コスト」を下げる方法も、一度は検討してみても良いと思います。採用しないのは、自由ですから。


■住宅展示場に行く時は、目的を持って行く
ただ、見物しに行っている様では、言葉巧みな営業マンのカモになるだけです。「工法・価格・仕様・工期」などの比較や、検討しに行くという目的を持って行くようにして下さい。


■NO!と言う勇気を。
上の続きです。メーカーの営業マンは、初めて会った時から「2ヶ月以内」を契約の目標にしています。夜討ち朝駆け当たり前です。普通の人は、相手のペースに負けてしまうでしょう。ハッキリと意思表示できないと、もう「良い家」は無理です。


■設計と施工は分けた方が良い!
欠陥住宅の9割以上は、「設計と施工」を同じ会社で行っています。法律で言えば、「設計は立法・施工は執行」です。自分で法律作って、自分で執行するなんて、どう考えても問題があると思いませんか?


■設計図の中身を良く見る
「見ても判らないから~」と言わずに、壁や天井、床材などの表記と仕様書の食い違いが無いか確認しましょう。また、断熱材の厚さや位置も見ておくべきです。


■工事現場に行く時はカメラを持って
工事中の現場を確認しに行く時は、「ボ~」と見てないで、写真を撮りましょう。手抜き工事や欠陥作業の、証拠写真になる時もあります。(そうならない方が良いのですが)作業する方も、気をつけると思いますので。


■他の現場と比べる
分譲地などの場合、一度に数棟の工事が行われている時もあります。自分の家だけを見るのではなく、余所の家の造り方との違いや、職人さんと話してみることも必要かもしれません。得てして、「隣の工事」の良い点・悪い点を話してくれるもんです。(ただし、仕事の邪魔はしないであげて下さいね。叱られますから)

■信用するものは「何か」を見極める
例えば「会社」を信用するのか、「担当者」を信用するのかと言うふうに、信用するものを決めましょう。(何も信用できない時は、止めて下さい)そして、信用したもの以外は注意するようにしましょう。所詮、一棟一棟 職人が、現場で手作業で作るものです。その事をお忘れなく。


■設計事務所は上手に使え
ハウスメーカーに工事を依頼しても、その監理だけを「設計事務所」に頼むだけで、建物の質は上がります。つまり、貴方の「隠れお助けキャラ」にすれば良いのです。


■設計事務所は上手に使え 2
簡単な相談なら、ほとんど無料で応じてくれる筈です。ハウス・メーカーに迷った時や、工法に悩んでいるような場合、きっと相談に乗ってくれると思います。敷居なんて高くないですから、ドンドン話し掛けてみましょう。(ただし、アポイントぐらいは入れましょうね・・・これ常識です)


■パソコンは上手に使え
つまり、ネット上の情報を有効に活用すると言う事です。大手のハウスメーカーなら、大抵ホームページを持っています。事前のチェックも出来ますし、そのクレームを唱えている人にも出会えるかもしれません。今は「情報量の多さ」が全てを決める時代なのです。


■営業マンに、これを聞け!
それは、その会社への「クレームの内容と、その対処方法」です。もし「クレームなんてありませんよ~」と言われたら、その人を信用してはいけません。「住宅」の場合には、内容に差は有るものの、必ずクレームは有ります。問題は、その処理方法なのです。(もっとも、住み手の命に関わるようなクレームは、いけませんけどね・・・)これは、設計事務所や工務店にも、同じことが言えると思います。


■建物にも美人はいる
建物にも表と裏があり、その容姿があると思います。自分の住宅、どこから見ても「美人」に出来ていますか?立面図を見て、建物の容姿も確認して下さい。


こうして、書き始めると「注意点」は沢山ありますね。(だからプロがいるのですが)
本当は、私が「オブザーブ」してしまえば、早いような気がしてきました(笑)
次回の、続きをお待ち下さい。

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