Essay 102  X/24=1

小田原から東京に電車で行くと、およそ1時間30分かかります。これは普通電車の所要時間ですから快速電車に乗れば、もう少し早く行けるでしょう。だけど家からバスに乗って、駅まで行く時間も必要ですから、やっぱりこんなもんか?


実際に会社への通勤に、片道1時間から1時間半を掛けているのは、そんなに珍しい事じゃないと思います。と言う事は往復で3時間掛かるわけですよねぇ。


仕事は9時から18時までの8時間働いたとして、お昼休みの1時間を足すと仕事に費やす時間はおよそ9時間でしょう。


それから睡眠時間が短い人でも5時間から、長い人で10時間ぐらいかなぁ?中を取って7.5・・・およそ8時間と仮定しましょうか?とすると、ここまでで一体一日の何時間使っているのでしょう。
単純に 3+9+8=20時間 ゲッ!ナントここまでで20時間も使ってますよ~。残りはたった4時間しかありません。


朝仕事に出かけるまでに1時間ぐらいは必要でしょうから、夜帰ってきてからの時間はたった3時間しかない事になります。それもご飯を食べてお風呂に入って、さぁ一息つこうと思ったら、もうほとんど時間は残っていませんよねぇ?こうやって普段の生活時間を、改めて見直すとナント自由な時間の少ない事でしょう。


こうやって改めて自分達の一日を振り返ってみると、誰でも生活する為に仕事をしている訳ですが、仕事に出かけている人達の、なんとプライベート・タイムの少ない事か・・・。この短い時間の中で、家族や友達あるいは恋人と過ごすのですから、やっぱり家には、それなりの仕掛けや過ごし易くする為の知恵みたいな物が必要なんだと、改めて感じてしまいます。


この残り時間を見れば、家の中でする事の大半の部分に食事の時間が当てられるような気がします。でも、ご主人が仕事から帰ってくる頃には家族の食事は済んでいるに違いありません。家族がテレビを見る居間に背を向けて、一人台所で食事をするお父さんの後姿に哀愁を感じてしまいます(笑)


「X/24=1」
一日のうち、たった数時間しかないプライベートな時間「X」、そのX時間を家族と触れ合うも良し、自分の趣味に費やすも良しでしょう。でも、そこから導き出される答えは、いつも「一つ」のような気がします。そのたった「1」しかない答えが何になるのかを、忘れないで欲しいと感じる今日この頃です。
 

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