Diary 2000年9月9日

骨髄移植手術で、医療ミスがあったようだ。愛知医科大付属病院で行おうとしていた移植手術の、ドナーの女性が貧血気味で、ドナーとして適当でない状態なのを、見逃したと言うことらしい。そうとは知らず受入れ準備をする患者は、抗がん剤の投与を始めていたというから、きっと無菌室に隔離されている状況だろう。だとすると、体の免疫力は「0」・・・・・風邪のウィルスに感染しても、死に至るかもしれない。もう、後戻りできない状態に立っているのだ。

ドナーの骨髄液が適合する患者がいても、ドナーには「提供しない!」と拒否する権利が与えられている。登録した時点と、今の時点で状況が変わっているかもしれないし、家族の同意が得られないかもしれないからだ。その為に検査やカウンセリングの時間も設けられている。

それでも、「NO!」と言えないタイムリミットは設けられている。一度、OKしたドナーが、手術の直前でドタキャンする事は出来ないのだ。なぜならば、患者は新しい骨髄液を受入れる為に、無菌室に隔離され抗がん剤の投与を始めるからだ。こうなったら、もう後戻りは出来ない。患者は、新しい骨髄液を移植されない限り生存の可能性は少なくなるからだ。

今回のミスは、その段階での医療ミス・・・。ドナーは昨年の12月に検査を受けた。全て正常値だった。ところが、7月の手術直前の確認検査で、ドナーとして不適切な数値が出ていたのを病院は見逃した。なんの問題も無いと判断し、受入れ態勢を患者に強いたのだ・・・。馬鹿な・・・。検査数値を見れば、明らかに不適格だった物を。

ミスした医師に、命の危険は無い。ドンな失敗をしても、死ぬ危険は無いからだ。でも、患者は違う。医師のうっかりミスが、そのまま命に関わるのだ。なのに、なぜ・・・・・。
ドナーである私にとって、とても他人事とは思えない事故・・・。患者の命の助かる事を、心から祈っている。

にほんブログ村 住まいブログ 住宅設計・住宅建築家へ

ブログランキングに参加しています。
宜しければ応援の一押しを、宜しくお願い致します。

コメントする

< Diary 2000年9月8日  |   一覧へ戻る   |  Diary 2000年9月11日 >

最近の画像

お問い合わせ

  • お問い合わせフォーム
  • 0465-35-1464

このページのトップへ