Diary 2006年8月23日

今朝の朝日新聞の朝刊に、高知市の、とある共同住宅の話題が取り上げられていた。
その共同住宅(以下アパートと記載)は、何から何まで全てオーナー夫婦の手作りで、地上5階建て、住戸数にして70前後(何部屋だったか、オーナー自身も分からない程らしい/笑)。

軽自動車を3階まで運ぶエレベータが手作りなら、屋上菜園も手作りだし、プールのつもりで作った屋上の池では、魚だって泳ぐそうな。勿論建物本体も、完全な手作りで、今なお進化を遂げている最中。

もとは建売住宅を販売すると言う仕事をしていた御主人にとって、こんなビルを作ってしまうのは、お手の物だったらしい。
その複雑怪奇な形状は入居者にも人気で、「建築界では、近くにある“はりまや橋”よりも名物となっている建物」と、書かれている。

ただし残念な事に、この建物は認可を受けていない「違反建築物」で、オーナーが勝手に建ててしまったもの。
地域の行政は、「構造的な文句は無いが、お金が出来たら認可を取ってね」と言う、なんとも温情有る指導。
朝日新聞は、この記事の結びに「杓子定規な数字で建てられる、今の建物には無い良さが有り、この建物は素晴らしい」と言うニュアンスで結んでいた。


なるほどねぇ・・・・・、そう言う考え方もあるよね。
確かに、建物と言うか、オーナーの考え方には共感するところもあるし、面白いとも思う。
でも朝日新聞の報道スタンスには、些か疑問が無いか???

現行法(建築基準法や都市計画法、etc)の枠からはみ出ても、面白ければ良い。他者に認知されてしまえばOKと、新聞と言うメディアが、言い切ってしまって良いのだろうか?

また、その考え方が一般的に通用するとしたら、つまり法律の規制より大衆の認知の方が、社会的価値を決定する要因だとしたら、法律なんか要らないし、都市は無秩序な進化を続けるよね。それを廃退と言い換えても良いけど。

 

建物に限らず、何でも有りの雑多な時代だけど、残念ながら現代には「IN」と「OUT」の境界線と言うものが必ず有って、それを外れないで生きていくことが前提となっているのが、現代社会な訳だ。

昨今の違反建築・欠陥マンション騒動が、まだまだ現在進行形の問題として取り沙汰されている最中に、「違反マンションでもOKの違反マンションと、そうでない違反マンションがあって、この建物はOKの違反マンションで、現行法の枠の中では建てられない素晴らしいものである」って、書いて良いのか?(笑)

新聞って、私が知らない間に、そこまでの判断が出来る組織になったのね。この建物の特集は(前)と、書いてあったので、後日(後)が書かれると思う。どんな形で書くのか注目したい。


★朝からズッと、出ずっぱり。

市役所行って
法務局行って
改装中の店舗の現場行って
「北庭」の現場も行って
そこから江ノ島の現場の配筋検査に行って
その後に、某キッチンメーカーで打ち合わせして
で!よーやく帰って来た!

もう疲れたよ・・・・・・・。

 

許されるなら・・・・・飲みに行きたい・・・・・・ボソッ

 


許されないけど・・・・・・・

 

 


北庭の家に、いよいよ鍛冶屋さん登場ー!
鍛冶屋さんて言うのは、鉄骨屋さんと言うか、金物屋さんで、金属工事をしてくれる人。

外部工事が、佳境に入ってきた。


←江ノ島

現場周辺には、相変わらず水着姿のオネエチャンが闊歩している。

クラゲは出ていないのだろうか?>海
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