オメルタの掟

「コーサ・ノストラ」と呼ばれるシチリア・マフィア。ゴッド・ファーザーの映画でも知られるように、圧倒的な権力を持つボスを頂点とし、ピラミッド型の組織形態を成す秘密結社。
日本の暴力団などとは違い、その組織は表面に現れることなく、あくまでも地下に潜って暗躍する。またその結束力は絶対で、裏切りや氾濫は許されない。
これらの掟を守る為に、組織に入る時には儀式を行う。その親指を切り、血で血を重ね合わせる、所謂「血の儀式」。これの別名が「オメルタの儀式」と呼ばれている。そして、もう一つの名を「沈黙の掟」と言う。組織に不利益が生じることを、一切口にしてはいけないと言う意味だ。万一、そんな事態に陥ったときには、死を持って償うか、自らの口を塞がなければならない。

子供の頃に観た、チャールズ・ブロンソン主演の「バラキ」が、この「オメルタの掟」を破った主人公のバラキが、組織に追われると言う映画だった。


自殺した松岡農水相の訃報を聞いた某知事さんのコメントで、「死を持って償う」と言う一言から、この「オメルタの儀式」を連想してしまった。
死者に鞭打つつもりは全く無いが、「死を持って償う」のは間違っている。
「死ねば済む」と言う印象を、今の時代の子供たちに、そして自殺予備軍に与えないで欲しかった。

年間4万人近くの人が自殺する先進国は、この日本以外の、何処にも無いと言う事実。
死者への哀悼の意を表すだけではなく、総理は、そして政府は、その事にも触れてくれることを切に願う。また一つ、謎が闇の中に落ちていく。

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