『ほたる館物語 1』読了 - 41

あさのあつこさんのデビュー作。

ほたる館物語〈1〉 (ピュアフル文庫)
ほたる館物語〈1〉 (ピュアフル文庫)
あさの あつこ

老舗旅館の孫娘・一子は小学校5年生。
ワケ有りげな宿泊客やクラスメートとの日常の中で、真っ直ぐに育っていく一子の姿を描く児童文学かな?

印象としては、「じゃりん子チエ」のちえと、「ちびまる子ちゃん」のまる子を足して2で割ったような感じの一子。気風が良くて賢くて(と言っても、この場合の賢さは人としての賢さ)、情に熱くて気が強い。そんな感じの5年。登場人物としては、一子の祖母で「ほたる旅館」の女将の気風の良さが良い。

解説にも書かれていたが、一子のキャラは『バッテリー』の巧に通じる物があると感じた。『バッテリー』好きなら、お薦めの1冊。

ただし薄いので直ぐに読み終わってしまう。なんせ児童文学だから。
いや、面白いから「直ぐに読み終わってしまう」と言うべきか・・・。

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