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沈底魚
曽根 圭介
スパイ小説が乱歩賞に相応しいか否かは、私が口を挟むべきことではないので、その件に関してはスルー。純粋な作品としての面白味は、充分にミステリアスで、最後まで謎を含んでおり、楽しめた。ただ、公安部外事課二課という特殊なセクションに馴染みが無い事が災いし、誰が良い者で、誰が悪者というイメージが捕らえにくかった。その結果、ある意味では「何でもあり」の前提が出来てしまい、結末の意外性が、薄い印象になってしまったような気がする。
それでも今年読む最後の一冊に、相応しい内容だったと思います。と言いつつ、積読本の山から、次の一冊を手にするのですが・・・・(笑)
2007年12月29日 17:28
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