未来に残すべきは


今朝の朝刊に、「小田原城下町ホール計画が宙に浮く」と、書かれている記事を見つけた。当初の計画予算を、遥かにオーバーした高額な予算計画。またその特異な形状にも、利用者からの非難ばかりが聞こえてくる計画。いろいろな意味で国の財政、地方の財政、そして個人の財政までもが窮して混迷する中で、こんな計画を無理に推進する必要があるのかを考えさせられる。

建設予算は68億円、それを20年間で小田原市が買い取る形態を取る。つまり年間3.4億円。この他にも多額の維持費が必要となるのだが、それ全て税金。もうホントに勘弁して欲しいと思うのは、庶民の普通の感覚だと思う。道路特定財源の話でもそうだけど、必要な物を造る事は理解します。ただ、勿体無い事は止めて欲しいと思うだけ。

小田原城下町ホールの必要性は、ある意味で小田原市民全員が必要だと望んでいる物。だから造って欲しいのは山々なのですが、どう考えても「これは違うだろう?」と思うような物。必要以上に高額な物、必要以上に維持費のかさむ物、そんな物は望んでないのですよ。


計画を推進した市長が引退宣言をし、工事差止請求が提出され、工事の事業主体となる県が見積もりを依頼せずに、次期市長選挙の動向を見守る今。冷静になって、事業の中身をもう一度見直す時期なのかもしれません。

大人が子供に残すべきは、多額な借金と希望の無い現実ではなく、笑って生きられる毎日と、堅実な制度なのかもしれません。未来に残すべきは、負の遺産ではないと良いなぁ~と、思います。
そこんとこ、くれぐれも宜しくです。

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