『弥勒の掌』 読了-6

弥勒の掌 (文春文庫)
弥勒の掌 (文春文庫)

失踪した妻を捜す高校教師。妻を殺した犯人を追う刑事。ふとしたきっかけで二人は協力し合うことになり、謎の宗教団体≪救いの御手≫が怪しいと、捜査を始める。互いに相手には打ち明けられない秘密を抱えたまま、二人は謎の教団に迫るのだが、そこには予想もしない驚きの真実が隠されていた。

むむむむむむ、これ説明できない!だって何を書いてもネタバレになりそうだから。
帯に、これ以上無いほどの宣伝文句が書かれていたので、それに釣られて買ったのですが、その宣伝文句は、ちょっと言い過ぎかも?でも新本格好きなら、充分楽しめる作品です。

安孫子さんの作家スタイルが好きなので、そう言う意味ではOKですが、「綺麗に騙された」と言うよりは「えっ?そうだったかな?」と言う感じで、腑に落ちないと言うか、釈然としない感はあります。
でもそれは裏を返せば「見事に引っ掛かった」と言う事なのかもしれないので、やっぱりOKってことですね。

ミステリにおける謎の散布は丁寧に撒く事だけが全てではなく、時には大胆に放り投げる事で、隠す事もあると言う事ですかね(笑)

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粋な提案 - 弥勒の掌 我孫子武丸 (2010年8月19日 13:19)

愛する妻を殺され、汚職の疑いをかけられたベテラン刑事・蛯原。
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