『黒死館殺人事件』 読了-24

黒死館殺人事件 (河出文庫)
黒死館殺人事件 (河出文庫)

ケルト・ルネッサンス洋式で造られた城館、それは血塗られた歴史から「黒死館」と呼ばれていた。
その黒死館の城主、降矢木算哲亡き後、彼が残した門外不出の弦楽四重奏団の四人に、奇怪な殺人劇が襲い掛かる。刑事弁護士・法水麟太郎が、真理を追究する日本三大奇書のひとつ。


読み終えたと言うよりも、眺め終わったと言う感じの方が強い。読み難いとは聞いていたが、これほどとは思わなかった。物語の筋を追いかけると言うよりも、字面を追ったと言うほうが正しいような気さえする。だから「あらすじ」さえ、まともに書けない有様で、面目ない。

三大奇書の他の二冊『ドグラ・マグラ』と『虚無への供物』は、十代の頃に読んでいます。そしてこの『黒死館』も読み始めたのですが、あまりの読み難さに閉口し、数ページ読んだだけで挫折した経験があります。

あれから30年近く経ち、私も少しは進歩したかな?などと期待しながら読み始めたのですが、完全に甘かった・・・。個人の趣味嗜好は、そんなに簡単に変る物じゃないってことを、この年になってあらためて痛感させられました。

たぶん、あと10回繰り返し読んでも、その全てを理解する事は出来ないと思います。この本は、本棚の奥の方に封印しましょう。

『黒死館』、恐るべしです・・・。

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