咆哮

手塚治虫が原作し、浦澤直樹がリメイクした『PLUTO』の最新刊を読み終えた。 この最新巻が、実は最終巻。

原作の『地上最強のロボット』は古本を探して読み直したので、その内容は知っているのに、正直ちょっと感動した。この話を「鉄腕アトム」の最終話にしても良いぐらいのラストシーンは、アトムを初めとする手塚ワールドのテーマを上手く表現しており、それはPLUTOの咆哮にも表されている。

「憎しみからは何も生まれない」、それは何時の世においても、人の心の奥底に潜む汚れ。
そして、それを乗り越える勇気と優しさ、温もりこそが、人の心の持つ力。 

PLUTOは悪で、アトムは善ではない展開こそが、嘘偽りの無い心の表れ。
人間は難しい。

個人的にはウランの活躍が、もっと見たかった。
原作ではウランの勇気があってこその、プルートの良心の目覚めだったので、そこが心残り。
でも、とっても良い本でした。

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