セルロースファイバー吹き付け

台風でも現場は進む。
「宇佐美の家」の断熱材は、セルロースファイバーの吹き付け工法。
セルロースと言うのは、簡単に言うと古新聞を再利用した物。粉砕した古紙に、難燃剤と防腐剤と撥水剤を混ぜ、断熱材として再利用するエコな材料。
断熱性、遮音性に優れているのが特徴だが、デメリットが無いわけでもない。

こんな感じで吹き付けて、その上からコテで押さえて平らにする。(↓)
セルロース吹き付け中 

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デメリットの一つ目は、値段がちと高いこと。
「古紙の利用なら安いはず」と思いがちだが、リサイクル品と言うものは、どんな物でも高いのです。
つまり、そういうこと。

二つ目は、壁の中で、下にずり落ちるのではないかと言う事。
セルロースの施工方法にも種類があり、壁の室内側にビニールを張り、そこにホースでセルロースを充填すると言う施工方法もある。その際、どんなにパンパンに充填しても、長い目で見れば下に沈むのではないかと言われている。そう言う考え方もあるな~と言う事で、否定するつもりは無い。

で、それを避けるための方法として、吹き付けると言う施工方法がある。
この吹き付け工法の場合、セルロースの中に接着剤を混ぜることにより、施工後に一枚の壁のようになることを期待している。もちろん、断熱性や遮音性は変らず。

で、気になるのは接着剤。これが悪い物だと、問題外なのだが、勿論そんな事は無い。
糊は「でん粉のり」なので、人体には影響がない。
エコの先進国ドイツをはじめとするヨーロッパでは、推奨品として使われている。
・・・・・・・・ただ、日本では高いだけ(笑)

で、こんな感じで仕上がります。(↓)
セルロース施工完了

あっ!もう一つあった!
これ施工後に、壁の中の配管を遣り直したり、変更したりする事が基本的にはダメ。
勿論、配管を変更して、もう一度セルロースの職人さんを連れてきて、その周辺をやり直して貰えば出来ない事は無いのですが、そんなことしたら余計に高くつくって!

と言う事で、これ以降の変更はご勘弁を。

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