『ウサギ料理は殺しの味』 読了-11


車の故障が原因で、フランスの田舎町に留まる事になった、元警部のシャンフィエ。彼はその町で奇妙な殺人事件が起こっていることを知る。町のレストランで、木曜の夜にウサギ料理をメニューに載せると、若い女が殺されると言うのだ。いったいこの町で何が起こっているのか?元警部のシャンフィエが事件の真相に迫っていく、フランスミステリ。

まさに「風が吹けば桶屋が儲かる」的な連続殺人事件。
序盤はエロ・キーワードが満載なので、話がどの方向に帰結するのか心配だったのですが、謎解きが始まってからは、この因果関係にオチはあるのだろうかと心配になりました。

それほど複雑な関係が構築されています。たぶんAが起こるからBになって、Bが起こったからCが起こったと言う様な連鎖が、凄い数で繋がっています。

人の心理を上手に利用する作品が多い、まさに「フランス・ミステリ」と言った印象です。
そんな「フランス・ミステリ」を読むのは久しぶりだったので、始めは少し戸惑いましたが、読み進めていくうちに慣れていきます。たぶん<情景の暗さ>と<登場人物の心理>の描き方に戸惑ったのでしょう。。ただしそれは「フランス・ミステリ」の特徴ではなく、本作の特徴だったのかもしれませんが?

いづれにしても、木曜の夜、レストランのメニューにウサギ料理が載ると、なぜ若い女性が殺されねばならないのか?その謎に興味を覚えた方は、どうぞお試しあれ。
あっ!夜読むと、お腹が空きますのでご注意を。

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