HOME > 最新情報 > BLOG -建築的じゃない日々- > 本 > 『家日和』 読了-16
ついに我慢の限界に達した夫は、依頼された短編小説に、ロハス信者をおちょくった作品を書いてしまう。原稿を見た編集者も、「これは面白い!」と、大絶賛するのだが――。
これ、妙なリアリティがあって面白かったです。
ロハス信者の奥さんが建築雑誌を見ながら、「この家の木は国産物だし、職人の手加工だから、通常の四割り増しの値段だけど素晴らしいのよ!」と絶賛するくだりは、ホントにありそうな話です。
たぶん、こんなふうに考えている方は、沢山実在するのでしょうね。
勿論、ロハスの精神は良いことだと思うし、素晴らしいこと。だから反論はないし、それを推進する人たちには、拍手を送りたい。でもそれを大上段に振りかざされると、ちょっとこっぱずかしい。
でも正しいことだから、それとなく「麦御飯は止めてくれ」とは言えても、「絶対に嫌だ!」とは言えない辺りのもどかしさ。その辺りの夫の心情が、とっても笑えます。
家族の中にある微妙な思いやりと気配り。
その辺りが、ほのぼのと感じられる一冊でした。
天工舎一級建築事務所
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2010年7月13日 17:48
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もか (2010年7月14日 01:03)
探偵長様、こんばんは
奥田さんの重量感のある話もいいですが、
この本いいですよね。
私もロハスの話しも面白かったのですが
「家においでよ」が、私達夫婦と同じマー君と私の名前で妙に親近感があって反省もある話しでした。
そして・・・
拙宅、HPの表紙から見に来てくださってたのですね
あちこち書き散らかしてきたので
ブログだけ残して、整理したのです。
相変わらず、きまぐれに更新しながら細々と続けています。
気にかけていただいてたのに、大変失礼しました。
一応、URL残させていただきますね。
読み逃げばかりで恐縮ですが
今後とも細く長くお付き合いしてくださると嬉しいです。
探偵長 (2010年7月15日 18:17)
もかさん、こんにちは。
「家においでよ」は、私も共感できました。
若い時に造れなかった男の城、それを造れる年齢と収入があるときなら
きっと誰もが夢見る世界だと思います。
ところが結婚して子供が生まれれば、独身を前提とした「男の城・男の空間」から
程遠くなってしまうのは、仕方の無いことだと思います。
その辺りの雰囲気、とっても分かりました。
いやこの辺りの雰囲気は、女性にも共感できる部分ではあると思いますが。
それからHPを整理された件、了解しました。
最近のブログは、とても便利で高機能になってますから、それだけで大抵のことは事足りてしまいますからね。
それでも、これからも宜しくです。
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