LEDの微妙な寿命

 
エコの観点から、今、一押しの電球といえば、なんと言っても「LED電球」。
超寿命・低発熱が利点と言われ、今、この電球を使わないと、申し訳ないような気分にさせられる、国と電球製造メーカー一押しの品。でも新しく開発されたばかりの品ですから、その特徴を正しく知らない方も多く、私もあまり詳しく知らないひとりです。

例えば寿命のこと。
超寿命だと言われていますが、LED電球の寿命って、どうやって測っているかを知っている人は少ないと思います。

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例えば昔から使われている白熱電球ならば、切れて点かなくなった瞬間が寿命ですね。これは蛍光灯でも同じで、点かなくなった瞬間が寿命で終わりの時。だから球の交換も、この時に行います。
蛍光灯は縁が黒くなってきたら、交換の時期だとも言われますが、あれは一つの目安です。

それじゃあLED球は、どのタイミングが寿命なのか? 白熱電球のように、切れたら交換すれば良いんじゃない? と、思ったそこの貴方は甘い! なぜならLED電球は切れないからです。

つまり、ある日突然、スイッチを入れても点かなかった・・・・・・なんて事にはならないのです。
じゃあどうやって切れるのか? だから切れないっちゅうの! そう、LED電球は切れないのです。

明るさが徐々に落ちていくだけなのです。
だから理論的に言えば、LED電球は永遠に切れないといっても良い。
つまり買った時の最高の状態が100%で光っていると仮定すれば、それが90%・・・80%・・・70%と落ちて行き、最後には1%の状態で光り続けているというのが、理論的なイメージなのです。

「それじゃあ交換する時期は?」
「寿命何万時間と書いてあるのは、何処を指して寿命と呼んでいるのか?」

答えは簡単。
LED電球に記載されている「寿命何万時間」とは、MAXの照度(明るさ)を100%と考えたときの、70%値を指して「寿命」と呼んでいるのです。だから、「最近なんだか電球が暗く感じるけど、ボチボチ70%かなぁ~?」と思ったら、LED電球を交換してください。それが目安ですから(笑)

ただ稀に、電球の照度が落ちているんじゃなくて、ご自身の視力が落ちている場合も有りますので、そのときには電球を交換しても、明るくは感じないかもしれません。

どんな物でも、開発された当初はプラスの情報ばかりが先行し、マイナスイメージに繋がる情報は出ないものです。でもマイナスの情報も正しく理解したうえで利用するのが、本当の意味での消費者への浸透だと思います。

「LED電球を使うと部屋が暑くならない」と言われていますが、それも嘘じゃないけど、本当でもないありません。ここに書いた交換時期のことよりも、知っておかないと危険な状況を、招きかねないかもしれません。でもその話は、またの機会にしましょう。
 
蝋燭型の照明

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