サブカルも、いつかはカルチャー


工場の夜景の魅力、それは少し前にサブ・カルチャーとして世に出てきたもの。
勿論、コアな世界では、昔から楽しまれていた方も居る。だが写真集が出たり、メディアで取り上げられることをきっかけに、それまで興味が無かった人までもが、その魅力に気付いたのは最近の話。
それでもまだまだ「サブ」の字が付くカルチャーには違いない。その仲間には、廃墟建築や団地マニア、秘境の駅や廃線マニアなんて言うのも含まれるかもしれない。

だがそんなサブ・カルチャーとしての魅力あるスポットを、地域が観光の目玉としてフューチャーすれば、それはもうサブが取れたカルチャーではないだろうか。つまり文化としての魅力と言う意味で。

川崎工場夜景

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少し前、静岡県熱海市の夜景は、「百万ドルの夜景」などと言われ、持て囃された時代があった。
不景気風が吹き荒れ、温泉地熱海、忘年会なら熱海と言うイメージから脱却できない熱海は、百万ドルの夜景と言われたのも今は昔の話。残念ながら今は、そんなに高価な夜景でもない。

話をクルリンと戻すが、つまり夜景の美しさには価値があり、人を惹きつける魅力があるということ。もう一歩、思考を進めて考えれば、街の灯りとは個々の建物の明かりであり、街灯や車の灯りの集合体です。その有り様に拠っては、ただ灯りが点いているだけで「魅力」になると言うこと。

物の見方をワンサイドで見続けていると、工場は何時まで経っても工場でしかない。だから少しだけ視点を変えてみる。たったそれだけのことで、人を呼ぶ観光スポットになるのだ。

もし少しだけ視点を変えることが出来るのだとしたら、どの地方都市でも経済の発展のために、あれやこれやと知恵を絞っているのが現状なのだから、「あれはダメ これはダメ」と言わずに、どんなサブカルチャーでも使えば良いのではないだろうか。

例えば小田原だと、なんだかんだ言ってもやっぱり小田原城。小田原競輪なんかに、いつまでも頼っている場合じゃない。小田原城は日本の名城第三十三位に位置しているぐらいの知名度と、首都圏からのアクセスの良さを持っているのだから、これを使わないでどうする。

例えば今ならAKB48か? 若しくはイケメンボーイに甲冑を着せて、小田原城に行けば握手できるシステムにしてはどうだろう?(笑) センターポジションを競うのではなく、人気のイケメン君は北条早雲役が出来るとか、真田幸村が演じられるなんてことで、競ってみてら以外とウケる?

最初はただのサブカル的な遊びで始めても、芯がずれてなければ、いずれはサブが取れて本領となる日が来るかもしれない。工場夜景の話を読んで、ふとそんなことを思ったのでした。


天工舎一級建築事務所
E-mail toshio0223@k-tantei.com 
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