『家蝿とカナリア』 読了-9

精神分析学者のベイジル・ウィリングは、有名な舞台女優に公演の初日に招かれた。だが彼女の出演する劇場の周辺では、不思議な事件が起きていた。劇場に程近い刃物研磨店に何者かが侵入するのだが、盗られた物は無く、ただ室内で飼われていたカナリアが、籠から解き放たれていただけだった。また主演女優の台本に、何者かが意味ありげな台詞に線を引き、非常階段の上から投げ落とした。芝居で使われるはずの外科用のメスが消え、幕の上がった舞台の上では、観客の見守る中、死体役の男が本当に殺されてしまうという事件が起きる。事件を解く鍵は、一匹の家蝿と一羽のカナリア。ヘレン・マクロイの1942年の作品――。

こう言う作品、明快で好きです。
衆人環視の中での殺人、身元不明の死体、限定される容疑者、関連無さそうに見える意味不明な出来事。それらを丹念に丁寧に解きほぐしては、結び直す。そして行動からではなく、心理から犯人に迫る論理の構築が変わっていて面白かった。

天工舎一級建築事務所
E-mail toshio0223@k-tantei.com 
住まいるブログランキング 住まいの総合情報サイトにほんブログ村 住まいブログ 住宅設計・住宅建築家へ
ブログランキングに参加しています。宜しければ応援の一押しを、お願い致します。

にほんブログ村 住まいブログ 住宅設計・住宅建築家へ

ブログランキングに参加しています。
宜しければ応援の一押しを、宜しくお願い致します。

コメント(2)

iu-kikaku (2011年5月 3日 00:47)

こんばんは。いいですねぇ。読書。

1Q84以来、文芸書を読んでいないことに気づきました。

何か、探してみようか。。

応援ポチ!してゆきます☆

安井俊夫 (2011年5月 6日 19:08)

1Q84は、読んでいません。
私もたまには、違うジャンルを読んでみようかなぁ・・・。

コメントする

< 『悪夢の商店街』 読了-8  |   一覧へ戻る   |  『妖怪アパートの優雅な日常4』 読了… >

最近の画像

お問い合わせ

  • お問い合わせフォーム
  • 0465-35-1464

このページのトップへ