気になった話二つ

 
一つは愛知県知事の発言に関して。
「この夏、県立学校ではエアコンを止めろ」という発言をしたそうだが、教育委員会や各学校との意見の摺り合わせも無い状態で、いきなりの強権発動とは些か大人気ないのでは?

節電に関する意識は大切だし、各方面に対する指導も大切だから、彼是と節電対策に知恵を絞るのはよい。だが何の脈絡も無いところから、唐突に「エアコン止めろ」というのは、チョッと違うような気がする。今の校舎はコンクリート製の建物が多く、昔の木造で隙間風がピューピュー吹き込む校舎とは違うのです。一度暑くなれば、トコトン暑い状態が続いてしまうのがRCの建物。

大人の一方的な考え方を子供たちに押し付ける前に、なぜこの状況を子供たちにとっても大切なことだと教え、一緒に節電に対する方法を考え、将来のエネルギーに対する意識を持たせる機会にしないのだろうか。これからのエネルギー問題は、私たち大人ではなく、未来を背負う子供たちのほうにとって重要な筈。そこを忘れたら、ただの事故処理で終わってしまうと思うのですよ。


二つ目に気になったのは、「木」の話。

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福島原発周辺には、13万8000ヘクタールと言う広大な森林があるのだが、この森林を維持管理することが出来ない状況に陥っていることだ。

日本は国土の約66%が森林で覆われ、世界で見てもフィンランドに次ぐ第二位の森林大国。その面積約2500万ヘクタールで、その4割の約1000万ヘクタールが人工林だといわれている。(少し前に古民家鑑定士の試験勉強で覚えたばかりの話)

福島原発の影響で管理できない森林約14万ヘクタールと仮定した場合、人工林の比率で言えば全体の1.4%程度と言うことになるが、甲子園球場の数で表せば、甲子園球場が約10万個ほどの広さと言うことになる。・・・・・・・甲子園で表して、余計に分からなくなったような気がしなくも無いが(笑) 

とにかくそれほど広大な面積の樹木、あるいはその土壌が危険な状態にある。木の家に住むと言う文化の日本にとって、山の危機、樹木の危機は、住宅を取り巻く危機だと言えなくも無いのです。
言っても仕方が無いし、何かが出来る訳ではないが、とにかく気になっているのですよ。

天工舎一級建築事務所
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