買った漫画三冊

『あひるの空（33）』
空坊の負けん気と、友を想う心。いつまでもこのメンバーの戦いを見ていたいと思うのは、私だけではない筈。強い雨の日に、体育館の屋根をバアーと叩く雨の音、私も好きでした。傍にいる友人にさえ、大きな声で話しかけなければ聞こえないほどの激しい雨音。なんだか体育館の中だけが特別な場所のような気がして、そこに居る人たちとの不思議な時の共有を感じたことを思い出します。日向さんの感覚の鋭さが、とても好きです。だからいつもより20円ぐらい高くても、全然問題ありません。百春とマドカの青春が読めて満足です。十代のその心のときめきこそ、本書の魅力だと思っています。

『夏目友人帳（11）』
毎号、胸がギュッと締め付けられそうになるぐらいの感動を感じ、思わず泣きそうになるのを堪えながら読んでいますが、この巻は本当にヤバかった（笑）。人が人を思いやる心、妖怪が人を想う心、どちらも同じで優しく温かく。そして何より切ない。この本は今、12巻まで出ているけど、追い付きたくないシリーズ。

『新クロサギ（12）』
毎号、新手の詐欺の手口に驚かされながら読んでいます。クレジットカードの買い物枠現金化詐欺など、怪しいのが分かっていながらも引っかかってしまうのは、目の前のお金に心が揺れるから。詐欺とは、人の心の弱さに付込む犯罪なのだということが、本当に分かります。漫画じゃなくて、犯罪心理学の教科書にしても良いぐらいのシリーズ。

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