『大江戸妖怪かわら版 1 異界より落ち来る者あり』 香月日輪 著/読了


魑魅魍魎、妖たちが平和に暮らす魔界都市・大江戸。そこに住む、たった一人の人間の少年・雀。雀はかわら版屋として働きながら、大江戸の暮らしを楽しんでいた。ある日、そんな魔界都市に、人間の少女・お小枝が落ちてくるという騒動が持ち上がる。妖怪の情?を感じさせる、人(妖怪)情話。

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香月さんの作風を知らずに読む方は、一瞬と惑われることでしょう。妖怪たちの姿形を、読み手が上手に思い描く前に、人と同じように話し動き回るので、その一番の面白さを受け取り損ねる可能性があります。

人情話としてテンポ良く書かれている半面、世界観を表現する前に本編に入ったような気がして少し残念でした。ただ、1巻と書かれているので、次もあると思いますので、2巻以降の展開に期待したいと思います。とくに、雀が魔界に落ちてきた理由には、興味が湧きますので。

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