『九マイルは遠すぎる』 ハリイ・ケメルマン著/読了


アームチェア・ディティクディヴの代表的な作品。
「九マイルもの道を歩くのは用意じゃない、ましてや雨の中となるとなおさらだ」、たったそれだけの言葉から、その言葉が発せられた条件や状況を推理し、一つの事件を解決に導く表題作は有名すぎるほど有名。本書は他に八作の短編を集めたもの。
表題作はあまりにも有名ですが、それ以外にも興味深い作品が満載です。

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二つの時計を持つ叔父を、呪いで殺したと言う甥の事件を描いた『時計を二つ持つ男』。アパートの隣室から聞こえてきたヤカンで湯を沸かす音に、違和感を覚えたことから事件の謎を解き明かす『おしゃべり湯沸かし』。工事中のマンホールの中に足を滑らせた男の死に疑問を覚え、頭脳明晰な犯人に翻弄されながらも、 チェスで対戦することから犯人の性格を読み取り、二つの事件の謎を解き明かす『梯子の上の男』。



どれも王道中の王道的作品ばかり。とくに最後の『梯子の上の男』などは、最後の一行で「あぁー」と、すべてに合点がいく結びは快感でさえある。ミステリ初心者には最適な一冊です。



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