HOME > 最新情報 > BLOG -建築的じゃない日々- > ミステリ本 > 『クリスマスに少女は還る』 キャロル…
文庫で読みましたが全623頁ほどの大作です。正直言って250頁ぐらいまでは、登場人物の多さと唐突な場面転換に、何がなんだか分からないまま、振り回されるように読んでいました。
また、読書時間が取れない時に読んでいたので、読めるのは寝る前の、ほんの数十分程。だから翌日、読むときには「これは誰?」と、少し遡って読み返す必要があったから、余計に辛かったです。
ですが半分を過ぎた頃から場面転換にも慣れてきたことや、事件が急激に動き出したこともあり、その緊張感とスピード感で一気読み。久しぶりに昨夜は、時間を忘れて読みきってしまいました。
いや~、そりゃあもう怒涛の展開で、「えっ! えっ! えっ!」と、頭を持たれてグルングルンと振り回されたかのよう。また事件が全て終わり、あれほど激しかった波が静かに落ち着いた頃、まさかまさかの衝撃の真実に、ミステリなのに思わず ウルッ としてしまいました。さらには読後だからこそ分かる、あれも伏線、えっ、これも伏線だったの? と、彼方此方に散りばめられた数々のキーワード。
私も昔からミステリは読んでいるので、そこそこ伏線には気が付くし、ミスリードだって見抜いちゃうこともありますが、これは綺麗にしてやられました。いや~、愉快愉快!
たぶん今年読んだ本の中で、上位に入る面白さでした。
「あたしにあんたを置いていけるわけがないでしょう?」
素晴らしい!!
良い本読んだわぁ・・・・・・・。
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2011年11月24日 17:25
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岩脇 (2011年11月25日 18:31)
素晴らしいんですか!
書店で何度か気にはなっていたんですけど、買うのをやめてました。
いつか読んでみたくなりました。
「九マイルは遠すぎる」も実際には読んでないので、早く読みたいと思いました。
探偵長 (2011年11月25日 19:12)
岩脇さん、こんばんは。
『クリスマスに』は、その展開の巧みさにも驚かされましたが、場面展開の妙と、あちこちに散らばった複線の帰結が実に綺麗でした。
そのうえ、「えっ?」と驚かされる最後の最後の真実は、どこかミステリを超えてます。
もっとも、こういう展開が嫌いな人には、正反対の感想を持たれるかもしれません。
ですから、あくまでも個人的な意見です。
『九マイル』は、ロジックが好きな方には、教科書のような本だと思います。
酒のつまみに如何でしょう。
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