『舟を編む』 三浦しをん著/読了


玄武書房に勤める馬締(まじめ)は、人付き合いの下手な変人と呼ばれる男。その馬締が営業部から辞書編集部に引き抜かれた。理由は新しい辞書『大渡海』を編む仲間として。日本語の研究に生涯を捧げる老学者を筆頭に、個性的な面々の中で、馬締は辞書作りに没頭していくのだが、そこには様々な難関が待ち受けていた――。

本を読んで泣いたのは、何時以来だったろう。
最後のページを閉じたときに思ったことは、「読んで良かった」・・・・・・・だった。

一つの物を作ることに生涯を捧げる老学者、病気の妻を支えるために会社を辞めるのだが、私人になっても老学者を支える元編集担当者。その編集者の後任として辞書作りに没頭することになる編集担当者。料理の世界を極めることだけにこだわる、板前の女性。他者の才能を妬み、自分にそれが無いことを嘆く先輩。予想もしない重大事に直面した際に、何の躊躇もなくそれに立ち向かう数多くのバイトたち。他にも、もっともっと登場するたくさんの人たち、みんな好きです。

また、日常ではあまり開くことの無くなった辞書だが、辞書は情報の集積物ではなく、ひょっとしたら文学なのかもしれないとさえ感じさせられた。思わず、書棚から古い国語辞典を取り出してみた。
私の持っている辞書のうち、一番近くにあった物は、昭和35年に初版が出た、金田一京助氏他三名の方が編集した、三省堂の国語辞典定価550円の品だった。

普段使っている電子所を少しだけ脇へよけ、暫くはこの国語辞典を使ってみようと思いました。


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