『シンデレラの罠』 セバスチャン・ジャプリゾ 著/読了

目覚めたとき、私は記憶を失っていた。火事で大やけどを負い、顔も指紋も無くした私は、自分が資産家の娘・ミ(ミシェル)だと知らされる。同じ火事で焼け死んだのは、幼馴染のド(ドミニカ)。でも何かがおかしい? 私は本当は誰? ホテルの宿泊カードに、無意識にドミニカとサインした私は、本当は誰なのだろう? フランス推理小説大賞受賞作――

私は殺人事件の探偵。
そして証人。
また被害者。
さらには犯人です。

そんなキャッチコピーが付けられたミステリは、読後も悩みっぱなし!
翻訳者のあとがきが、さらに思考を掻き乱す。
チープな言い方ですが、最後の一ページを読んで腑に落ちたと思ったのも束の間、あとがきを読んで、また悩む。こんなのありか? で、真相は一体何処なんだ???

この手の作品が大好きな人には絶賛物でしょうが、私は悩む。だって読後にスッキリしないから。
せめて最後の一ページで納得させてくれー! もしくは、あとがき要らない。だって混乱するから。
余計なことは、一切書けないミステリです。


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