『プロセスにこそ価値がある』　村山昇　著／読了

 
プロセスへの価値を見つめ直すと、実は成功に繋がる！　結果や成果ばかりに目を向けるのではなく、その道程の貴重さを再認識することこそが、成功への近道になると解いたビジネス書。いや、ビジネス書と言うよりも、考え方を解いた本と言うべきかも？　成果主義に悩む方には、一読の価値あり。

読んで納得する点が多々ある。それと言うのも、設計の仕事（とくに住宅）は、コンセプト・ワークが大切だから。つまり、その計画建物を考えるに到ったプロセスが、建物のあり方を決めていく。そんな考え方で日々の仕事をしているのだから、本書を読んで納得するのは当然の話。

人は時として自分の考え方が全て正しく、異を唱える人は全て間違っていると思うことがあるが、その考え方自体が既に間違い。立場や条件に拠っては、その固定観念はさらに強度を増すが、その思考に凝り固まってしまうと、きっとどこかで障壁にぶち当たり、動けなくなってしまうことがある。

そんな時、凝り固まった脳を解し、違う解釈や考え方もあると認められれば、きっと道は開ける筈。
そんなタイミンクで本書を読むと良いかも？　と、思った一冊でした。

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