HOME > 最新情報 > BLOG -建築的じゃない日々- > 建築 > お寺さんの改修工事―完成
■既存の様子/押入れが設けられた暗く狭い場所で、あまり有効には活用されていなかった。
改修後の様子/押入れを撤去し、中庭に面した壁に窓を設けた。
地袋は飾り棚を兼ね、季節の花を飾る場所。障子は雪見障子とし、陽射しを加減する。
暗く活用されていなかった場所が、明るく落ち着いた寛げる場所に変わった。
丸く抜かれた壁からは、今まで入らなかった朝日が、本堂の奥まで明るく射し込む。
大工さんが納まりに苦労した場所でもある。
■既存の坪庭/上の写真の場を活かす為には、絶対に手を入れる必要があった坪庭。
改修後の中庭/見せる物と隠すものを明確にし、粋な坪庭に生まれ変わった。
写真では見えにくいが、奥には小田原市内で活躍されるIPADAガラス工房から譲り受けた、ガラス珠も置かれている。和の中に置かれた、見えないガラス珠にこそ意味がある。
ちょっとした箇所の納まりが、上手にまとめられているので、既存部分との違和感が無い。
全体に落ち着きと品を感じるが、お寺さんだからこそ必要な品でもある。
ご住職も大変喜んでくださり、何よりでした。
施工は小田原市内で活躍する 株式会社中川工務店。
お疲れ様でした。
天工舎一級建築事務所
神奈川県小田原市荻窪314正和ビルみなみ302
E-mail toshio0223@yahoo.co.jp
2012年9月22日 15:21
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みけねこ (2012年9月23日 01:10)
探偵長様、ご無沙汰しておりました。
午前一時にこんばんはでございます。
素敵な空間になりましたね!
脳内で、「なんということでしょう!」というナレーションが渦巻いてしまいました☆
お疲れ様でした。
探偵長 (2012年9月23日 10:43)
みけねこさん、ご無沙汰しております。
ご覧いただき、ありがとうございます。
この仕事に関しては、私は大まかなイメージをご提案しただけで
実際はご住職と棟梁がご相談しながら、仕上げられていった作業でした。
昔は、そんなふうに相談しながら造る事が多かったのです。
みけねこさんは、お家の中が寂しくなられたようですが、気持ちや生活が、少しは落ち着かれましたか。
喪失感を埋めることは出来ないと思いますが、どうぞお力落としのありませんよう。
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