家の個性

住宅の完了検査を無事に終えた。軽微な変更事項が何か所かあったものの、それらは簡単な書類と変更図面を提出すれば良い話。それらの手続きは事前に済んでいるので、本当にグルグルっと建物を見て貰い検査は終えた。今は静かな建物も、もうすぐ人が住み家となる。今は綺麗な床に傷が付くかもしれないし、壁に釘が打たれることもあるだろう。でも生活するって、そういうこと。

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この家の洗面所には、大きな鏡が貼られている。私の古いコンデジでも、なんとなく広く撮れているのは、きっと大きな鏡のせいだろう。また鏡の上には、吊戸棚も設けられていない。だから余計にスッキリと広く見えているのかもしれない。

ただこの洗面所を見て、「歯ブラシは何処に置くの?」「コップは? 石鹸は? タオル掛けは?」と、思う人も多いと思う。でも生活のスタイルは、十人十色で違うもの。あなたにはあなたの生活のスタイルがあるし、リズムや流れがあり、他人には他人の生活スタイルやリズムがある。それを「家の個性」と呼ぶのでしょう。いや、「家族の個性」と言っても良いかもしれない。自分には、あるいは自分の家族には、他の家族と大きく違った生活習慣など無い—と、考えているかもしれないが、それは大きな勘違い。人に個性があるように、家族にも個性があるのです。こういう建物の写真を漠然と見るのではなく、そんな視点で見ることも大事なことなのです。

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これから外構工事が始まります。

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