再び白紙に!-小田原市芸術文化創造センター新築計画

今年9月に入札を不調で終え、その後、計画の方向性を模索していた「小田原市芸術文化創造センター」の新築計画は、正式に計画を白紙に戻すことが発表された。今後は民間企業からの事業提案をプロポーザル方式で募り、最良と思える提案をした民間企業と随契で事を進めて行こうという方針らしい。これで前市長の時にドブに捨てた費用が約18億円、現市長がドブに捨てた費用が約6億円、合わせて約24億円の費用がムダ金として使われたと言われている。

お金がたくさんあるということは凄いね、どんなに乱暴なお金の使い方をしても誰にも怒られないし、非難されることも無い。たった24億円ぐらいの無駄遣いは屁でもないのだろう。それほど市の財政に余裕があるなら、いっそ市民の税金はタダにして、医療だろうが福祉だろうが、全て市の負担とすればいいのに—―そんな斜に構えた物言いは好きではないが、それが市民の偽らざる本心だという事を忘れないでもらいたい。

 

で、今後の「民間企業からの事業提案を募る」というのは、具体的にはどんなことなのかな? 市のHPには、「今月末に説明会を開くから、興味がある人は聞きに来てね」と、誰にも聞こえないような小さな声で呼びかけているが、それだけで経緯と顛末の説明は終わりではないよね?

加藤現市長は自身の9月1日付けのブログの中で、「これまで数年間にわたり、時間をかけて丁寧にプロセスを踏み、ようやく整った実施設計が、最後の段階で「待った」をかけられた状況です。」と、書いている。さらには「昨日の説明会は非公開でしたので、今後の市議会常任委員会や本会議での質疑を通じ、市民の皆さんにも状況をしっかりお伝えし、また専門委員や市民ワーキングでこの事業を進めてきてくださった皆さんとも意見交換を重ね、適切な判断を行っていきます。」とも書かれている。要約すれば20億円予算が合わなかったのは私のせいじゃないし、これからは市民の意見を聞きながら、顛末はつまびらかに報告するから、と読めるのだが、解釈はこれで合っているかな?

ここで一旦、深呼吸。

どうせここまで来たのなら、いっそ市民会館を建て直す計画自体を見直したらどうだろう? 人口が20万人を切り、ますます減り続けている小田原に、一体どれほどの費用を掛けて市民会館を建て直せば、その有効性が理解されるのか、もう一度考えてみてはどうだろうか。このまま無理やり「民間企業からの事業提案」というワケの分からない考え方で、誰にも正しく理解されず、誰にもその本当の価値を見出されることも無い箱だけを造り、それで満足するような茶番は止めにするという考え方は無いのだろうか。

かなり極論・暴論を吐いていることは承知の上で、それでも言いたい。これだけ時間と金を無駄に使い流し、誰も今一度、冷静になろうよと唱えることも出来ず、ほんの一握りの企業や人物だけの益になり、その他、大勢の人からは正しい理解を得られない建物になってしまう可能性があるのなら、一回立ち止まる勇気が必要なのではないだろうか。

市長や市会議員、市の職員の人も含めて、誰か冷静に事を治める事の出来るヒーロ―の登場を、市民は心から願っているのですよ。

 

 

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