どうやって施工したのだろう?

リフォーム現場は、現在解体工事の真っ最中。重機を使わずに、一つ一つ手作業で解体しています。既存建物の状況を探るべく、慎重に、そして慎重に。なんせ事前の調査でも、不可思議な個所がたくさんあったので、状態を予想できないから。写真の箇所も、そんな中の一つ。

地袋(物入れ)を撤去すると、そこには隣の部屋との間仕切壁が、コンクリートブロックで造られていた。他の部屋の間仕切壁は、木製下地だったのに、なぜこの部屋だけがコンクリートブロックで造られているのかが、最初の謎。さらにそのコンクリートブロックをよく眺めてみると、なにかが変な事に気が付いた。これ下に何の支えも無いんだけど、一体どうなってるのだろう? 

普通、ブロックは下から上へと積み上げていく。だから一段目のブロックの下に、支えとなる土台や基礎が設けられ、その上にブロックを積んでいく。写真のように床よりも高い位置で積み始める時には、アングルのような鋼材で土台を造り、そこに鉄筋を溶接してブロックの間に立て、縦の繋がりを取るのが一般的。だけどこのブロックの下端には何もない。しかもブロックの空洞からは、上から流れて来たと思われるセメントが垂れている。という事は、ひょっとして何も土台の無い空中でブロックを積んだのか、あるいはかなり早い段階でブロック下部に設けた土台を撤去したのかのどちらか。そもそも土台を撤去する理由も無いのだが……。

katsu.17.jpg

ちなみにブロック壁の上の方は、2階の床版となるALC版にドン付け。ブロックの頭を抑える臥梁も無く、ただ隙間をモルタルで充填しているだけ。「よくこれで崩れ落ちないなぁ~」と、変な感心をしてしまう。つくづく不思議な状態。

katsu.18.jpg

工事は始まったばかりです。

 

 

 

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