静かな現場で癒される

中間検査を終えたばかりの住宅。今朝は大工さんが不在のため室内は静かだが、外では外壁工事の真っ最中。天気が良いので仕事も捗ることでしょう。

建物から競り出すように造られた半円形の場所は、食事をするところ。計画の時点で、腰窓にするか扉のような全開口とするかを悩んだ場所。結果的に腰窓にしたが、こうして見ると下まである掃き出し窓でも良かったか? と、今も迷う。

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そんな現場の道路を挟んだ御向かいの家のおじいちゃんが、工事の様子をジッと見ているのに気が付いた。迷惑を掛けていないか気になったので、話し掛けてみた。おじいちゃんは家が造られていく様子を、毎日楽しみに見ていてくれていると、機嫌良く話してくれた。何も無い所に何かが造られていくのは、庭に植えた花が育つのを見ているようだと。

おじいちゃんの話を聴き、最近いろんなことで悩んでいた自分が、ほんの少しだけど救われた気持ちになった。なんでだろう、不思議だ。人に傷付けられるけど、見知らぬ人に助けられ癒されていく不思議。帰る時には、窓の形もこれで良かったのだろうと思えた。おじいちゃんに感謝する。

 

 

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