鎖雨樋と昔の炬燵

師走に入る前から、なにやらバタバタと相談が舞い込み、慌ただしい年の瀬です。まだ今年を振り返れるほど、心の余裕がありませんが、そんなことを言っているような時期でもありませんけどね。

「OKANOIE」は、無事にお引越しすみ、新年を新居で迎えられそうです。玄関先に設けた鎖樋の雨水を受けるのは、古い家を解体する時に、床下から出てきた謎の石臼状の品。水瓶にしては、底に大きな穴が開いていて役に立ちません。調べて分かったのは、どうやら昔の堀炬燵のような物で、床下にこれを埋め、そこに炭を入れて座卓と布団を被せて暖を取るための道具だったようです。処分してしまうのは勿体ないと、新居の鎖樋の水受けに成りました。底に穴が開いていたので雨水は、そのまま浸透させ、オーバーフロー分は他の浸透桝へと繋げています。いつか元の役割を忘れられてしまうかもしれませんが、それでも存在する価値があると思っています。自分の仕事と似ているような気もします。

今年ももうあとわずかですがが、頑張りましょう。

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