大切にしている事

住宅の設計に限って言えば、大切なのは「住む人が気持ち良く住めるか?」と言う事ではないでしょうか。一人一人に個性が有るように、「家族」と言う単位にも個性があると思います。その個性を大切に考えなければ、とても快適に住める家にはならないと思うのです。また、核家族化する時代だからこそ、家族のちょっとしたコミュニケーションを促すような仕掛けも大切にしたいと思っています。夫婦・親子・兄弟、そのどれもに大切な関係があり、こんな殺伐とした時代だからこそ「家の中」での安らぎや落ち着きを大切にしたいと思います。

出来る限り快適で安全、そして長く持つ家。良いと思いませんか?最近では、この「長く持つ」と言う事に配慮する事を大切にしています。設計時の骨組みのあり方から、工事中の正しい施工チェック。そして、何よりも長期の保全計画に重点を置いています。

どんなに良く出来た建物でも、10年も放って置かれたら痛むのは当たり前です。ですが住み手が全ての管理やチェックを出来るわけでもありません。ですから今は、悪い箇所・痛んだ箇所が見つかったら補修すると言う対応なのです。でも、この対応は「後手の対応」でしかありません。病気に掛かったから、注射を打つのと同じ事です。これからは、「病気に掛からないように予防する」時代だと考えています。

年に一度ずつの定期検査や、数年後に必要と思われる補修工事の予測と言った内容で、建物の寿命を延ばしてあげることが出来ると思います。それに、事前に補修の予定や金額の目安を承知していれば、その対応も取れると言うもの。急な出費は嫌ですからね。

私が設計した建物の、工事の契約時に必ず話す事があります。それは「家は3人4脚で作りましょう。工事が終わった時に誰かが誰かの後ろ指を指すようでは、その工事は失敗です。3人で力を合わせ、良い家を作りましょう」と。

つまり、家とは「人任せ」だけでは完成しないと言う事なのです。

私は、読書が好きです。お酒も好きです。創造する事も、静かに音楽を聴くことも好きです。あなたはどんな事が好きですか?

せっかく建てた家。その家で、あなたの好きな事を楽しむ人生を過ごしませんか?補修だ!欠陥だ!と詰まらないことに時間を取られ、取り戻せない大切な今を無駄に過ごすのは止めにしませんか?
そんな「家造り」を大切にしたいと考えています。                       
                                                                   




 


Copyright 2002. Toshio Yasui all right reserved