Essay 98 古民家再生の話

のっけから何を羨ましがっているかと言えば、ズバリ「古民家再生」の話。雑誌に載っていた「古民家を移築しリニューアルして住む」と言う特集を見ていて、単純に「良いなぁ~」と思ったわけ。


「素人かお前は?」と言う、突っ込みも有ろうかとは思いますが、だって羨ましいんだもん!


だいたい設計事務所と言う仕事は、何でもかんでも自分の好きに出来るわけではないんですから。丸い建物を造ろうと思っても施主が「三角」と言えば、だいたい三角に近い建物になる。この「だいたい」言うところが抵抗の跡なんですけどね。


で私、一度で良いから「古民家再生住宅」をやってみたかったんですよ~(やっぱり素人だ~笑)こればっかりは、古民家再生住宅を望むお客さんと、出会わなければ出来ないですからねぇ~。


太い柱・力強い梁、高い天井や囲炉裏のある空間・・・・・大人じゃ~~~ん!と思いませんか?私だけかなぁ?


堂々としていて、落ち着いていて、何処となく長い時間を過ごしてきたと言う貫禄みたいな物があって、それでいて優しくてあったかい感じがする建物。建てた時には、既に骨組みに100年の歴史が有ったりして、カックイイ~~~!


家具だって勿論、民芸調の古い家具じゃなきゃダメですよ~。骨董市に行って探してみたり、旧家の蔵の中から探し出したりと、住むと言うよりも、建物を何時までも楽しみながら育てている感じが良いんですよね~。間違っても「キティちゃん」のタンスはいけませんよ。


で、どのぐらいの費用が掛かるかと言えば、これはケースバイケース。私が読んでいた雑誌の記事では、建物の骨組みを移築し完全にリニューアルする費用まで入れて、坪単価75万円位から100万円位まで。


その他にも古い柱や扉だけをアクセントに使ったり、昔の窓枠だけを使ってみたりと楽しみ方は様々ですから、用はやり方なんですけどね・・・。


京都辺りまで行くと明治大正時代に作られた「骨董照明器具」だけを扱っているお店があったり、鋳物で作られた古い「ドアのぶ」だけを扱っているお店があったりと、見ているだけでニヤニヤしてしまう。(こんな姿は誰にも見られたくない・・・って言うか、人が見たら不気味だろう・・・)


こうやって考えると、昔の家は偉いですよね~。だって100年経っても、また誰かの為に頑張ってくれるんですから。今の家が100年後に誰かの為に頑張ってくれるかなぁ~?と考えてしまいます。産業廃棄物や有害物質を生んで、次の世代に迷惑かけなきゃ、それで良しとしますかねぇ~。


そうそう!日曜の夜にやっている「鉄腕ダッシュ!」のダッシュ村の再生だって楽しそうだったし、これから山口君がやろうとしている「家は自力で建てられるか?」と言う企画だって、とっても面白そうで見てるだけでワクワクします。

さてと!今晩飲むバーボンは、古の住宅をつまみにするか・・・。

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