『推理小説』読了 - 48

推理小説 (河出文庫)
推理小説 (河出文庫)
秦 建日子

「アンフェアなのは、誰か」と書かれた栞が、殺人現場に残されていた。全ては、そこから始まった。連続殺人事件を予告する『推理小説』と題された小説が、メディア・警察に届いた。
犯人から、「これ以上の殺人を食い止めたければ、本の続きを落札せよ」との指示が入り、各出版社、警察はいろめき立つ。

TVドラマ「アンフェア」の原作本。著者はもともと、TVドラマの脚本家だったせいか、本よりもドラマの方が面白かったような気がします。(ドラマは観ました)
劇場型の事件構成は面白かったのですが、地の文の主観が誰なのかが分かりにくく、それを狙った叙述トリックなのかと思ったのですが、そうでもない。また序盤に巻きまくった多くの謎に対して、答えの無いまま終わっているので、若干のストレスを感じます。

文中に、全てにフェアを求める読者自体がおかしいと、書かれているので、それに対するアンチテーゼなのかもしれませんが、 リアル=問題だけで答えなしOK では無いと思います。構想が面白かっただけに、ちょいと残念でした。

にほんブログ村 住まいブログ 住宅設計・住宅建築家へ

ブログランキングに参加しています。
宜しければ応援の一押しを、宜しくお願い致します。

コメントする

< 使わなくても欲しいのです  |   一覧へ戻る   |  『女王国の城』が届く >

最近の画像

お問い合わせ

  • お問い合わせフォーム
  • 0465-35-1464

このページのトップへ