「正しい家」の作り方

JUGEMテーマ:日記・一般
週末、二軒の家に触れてきた。 一軒は施主と大工さんが、絶妙のチームワークで建てられた家。施主の嗜好を上手に汲み取りながら、大工さんならではの遊び感覚を織り交ぜて作られていた。外観は気を衒う事無く、街並みに馴染むように作られているのだが、一度中に入れば、木の温もりを肌で感じられる。昼よりも夜の雰囲気がありそうな家でした。

もう一軒は、マンションのリフォーム計画の相談・・・と言うか雑談。施主ご夫婦が、「週末を過ごす非日常的な隠れ家」と言ったイメージで改修したいと言う、しっかりとした目的とイメージを持たれていた。御自身で計画図を書き、模型まで作られていて、その器用さにビックリ。
ただ、イメージが出来上がっている反面、改修工事に掛けられる予算とのバランスが悪いような気がした。夢が先行し過ぎていて、それを実現させるための調整が必要だと思う。でも、客観的に見て、何とかなりそうな気はする。

この二軒、かたや完成した一戸建ての新築住宅、かたやこれから計画を煮詰めるマンションのリフォームと、その形態や予算・嗜好は全く違うが、たった一つ共通点がある。そしてその共通点が有るからこそ、私が見ていて、あるいは聞いていて気持ちが良いと感じた。そのたった一つの共通点とは、「何を作りたいかと言う芯がハッキリしている」と言うこと。

家を作る時に、理想や夢が当然膨らむ。そしてそれを手っ取り早く楽しむには、建築雑誌を眺め、メーカーのカタログから器具を選定する方法がある。ひょっとすると近くの住宅展示場に行く・・・なんて方法もあるだろう。いずれも夢を膨らませていくと言う意味では、とても重要だと思うし、ある意味有効だろう。でもそれだけでは、理想の家は手に入らない。一番大事なことは、自分達はどんなふうに生きていきたいのかを考え、どんな夢があるのかを考える事。そしてそれをチームとして家を作ってくれるパートナーに、正しく伝えることだと思う。
やっぱり家を作るのは面白い!と感じた週末でした。


朝刊で知った、阪神の島野さんの訃報に、胸が締め付けられました。
弱小阪神を、星野監督と共に優勝に導いてくれたこと。そしてその後も阪神のスキルアップに、ご尽力いただいたこと。それら全てに感謝しております。ご冥福をお祈りします。合掌

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