『住み家殺人事件 -建築論ノート』 読了-21

住み家殺人事件-建築論ノート
住み家殺人事件-建築論ノート
松山 巌

家のあるべき姿、役割、機能、意味。それらを今の家は、本当に持っているのだろうか。
ひょっとすると、それら大切なものを全て失ってしまったのではないだろうか。もし失ってしまったのだとしたら、それは一体誰のせいなのか。私たちの大切な家を殺してしまったのは、一体誰なのか。
重く、しかしとても大切なテーマを『住み家殺人事件』と題して語る建築論。

『乱歩と東京』で推協会賞を受賞された氏が、今の建築を大いに嘆き、悲しみ、心配している想いが、一文字一文字、行間の隙間から滲み出ているような建築論だった。白秋や啄木と言った詩人の詩を引用しつつ、分かりやすく、その思いを綴られています。最近読んだ建築論、あるいはエッセイ集の中では秀逸でした。建築を学ぶ学生さんは、こう言う本を読むべきだと思いました。

それから、こう言う書き方すると失礼なのですが、とにかく文章が上手です。プロだから当たり前と言われればそれまでですが、プロだって中には・・・・ゴニョゴニョゴニョ・・・・の方だって居ると思うのですが、この方の文体は、とても綺麗だった。憧れます。

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