『100回泣くこと』 読了-27

実家で飼っている愛犬のブックが、危険な状態だと連絡を受けた僕は、彼女の薦めもあり、4年間乗っていなかったバイクで実家に帰ろうと決める。それはブックの大好きだった、2ストロークのバイク。だがバイクは動かない。彼女と二人でバイクのキャブレターを分解し、蘇らせようとする。 その作業を終えたとき、僕は自然と彼女に告白する、「結婚しよう」と。 そんな幸せな毎日が、永遠に続くと思っていた二人だったが、彼女の身に・・・。


『セカチュウ的』な、お話。
ふだんこの手のお話を読まないのですが、書店のPOPに「絶対に泣く!けして電車の中で読んではいけません」と書かれていたので、POPに釣られて衝動買い。でも泣かなかった。

ちょっと、ウルッとしかけたのは、エピローグのブックの話の方。
理由は、2ヶ月近く前に死んでしまった ピコちゃん の亡骸を、埋めた時の事を思い出したから。
大切な人が居なくなるのは、やっぱり辛い。そんなことは当たり前。問題は、何処までその悲しみに埋没し、何処からその悲しみを背負うことに慣れるか、ただそれだけ。


でも中村さんの書いた主人公の悲しみ方と抜け出し方、けっこう嫌いじゃないです。
私だったら・・・・・・もっと女々しいだろうと思うから。

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コメント(2)

藍色 (2009年9月19日 18:30)

こんにちは。
トラックバックさせていただきました。
この記事にトラックバックいただけたらうれしいです。
お気軽にどうぞ。

探偵長 (2009年9月20日 09:26)

はじめまして。
ご丁寧な挨拶に痛み入ります。
今後とも宜しくお願い致します。

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粋な提案 - 100回泣くこと 中村航 (2009年9月19日 17:33)

交際3年。求婚済み。年の差なし。ここが世界の頂点だと思っていた。
こんな生活がずっと続くんだと思っていた。

突然の悲しみ。淡々とし... 続きを読む

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