HOME > 最新情報 > BLOG -建築的じゃない日々- > 本 > 『リズム』 読了-34
森さんらしい視線が、読み手の感性を刺激する作品でした。
母や姉が真ちゃんを悪く言ったとき、「子供の目線で見れば、真ちゃんの良いところが見える筈」と言った、さゆきの感性に共感すると共に、とかく印象や感想を直線的にしか捉えないことに気付かされる一言。この一言を読めただけで満足。また、人にはそれぞれのリズムがあり、そのリズムを保つことこそが何よりも大切だと言う真ちゃんの台詞にも納得。
夏休みのお子さんに、お薦めの一冊。
森さんらしい柔らかな雰囲気と感性を持つ本作は、次作の『ゴールド・フィッシュ』へと続きます。
2009年8月15日 11:35
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