『風に舞い上がるビニールシート』 読了-8


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他人から見れば、取るに足らないこだわりや愛着がある。だけどそれを大切にして生きる人も居る。
お金や名誉よりも大切な何かのために、力強く生きていく人たちを描いた短編集。
6人のこだわりが6作の短編に描かれた、第135回直木賞受賞作品。

森さんの作品の良さは、なんと言っても文章のリズムの良さ。とにかく読んでいて、言葉のリズムが良いのです。まるで短歌や和歌を詠むかのように文字が流れ、リズムで読まされているような気さえします。勿論、テーマや題材にも惹かれるのですが、言葉のリズムが良い本は、まるで麺を啜るかのように入ってくるので、すごく楽(笑) こういうリズムで文章が書けたら、どんなに楽しいことでしょう。

以前聞いた話ですが、横溝正史がその気になれば、本一冊全てを「五七五七七」のリズムで書くことが出来たそうです。やっぱ凄いわ・・・、私、一行書くのも無理な気がする。

読書が苦手な子供には、森さんの本はお薦めかもしれません。
あっ!ただし子供向きではない本も沢山ありますので、事前にチェックが必要ですが。

この本の表題作『風に舞い上がるビニールシート』も、お子さんには読ませられないシーンがチラホラありますので、ご注意を。

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