『闇の喇叭』 読了-15


有栖川さんの新刊、『闇の喇叭』を、読ませていただきました。
探偵と言う存在が許されていない、もう一つの日本での話です。

存在したかもしれない、もう一つの日本が舞台。
平世21年、第二次世界大戦後にソ連の支配下に置かれた北海道は日本から独立し、「日ノ本共和国」を宣言する。日本とは微妙な緊張関係が生まれ、北のスパイが日本で暗躍する状況に陥っていた。政府は国内統制を徹底するために警察力の強化を図り、検挙率100%という目標と共に、如何わしい探偵と言う職業を一掃することにした。そんな中、とある町で不可思議な事件が起きる。
探偵と言う存在を否定された時、闇にまぎれた探偵に一体何が出来るのか。
そして探偵が存在する意義とは、果たしてどこにあるのか。

ふふふ。
思わず、ニヤリと笑ってしまう作品でした。
有栖川さんの引き出しを、また一つ見せていただいた気がします。

ある意味ではSF的な状況設定であるにも拘らず、そこに一切の救いを求めず、また結論を委ねることも無く、正々堂々と事件を企て、そして解決していました。多くを語るのは野暮と言うものなので語りませんが、これだけはハッキリと、言っておきましょう。

やっぱりミステリは面白いのですよ!明智君!

有栖川さんから頂戴した作品、楽しく拝読させていただきました。
ありがとうございました。

天工舎一級建築事務所
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