『愛娘にさよならを―刑事 雪平夏見』 秦建日子 著/読了

 
前作で身も心もボロボロに傷付いた雪平は、捜査一課を外れ警務部に移動になる。一課を外れることは、引き離された娘を取り戻すことに繋がると信じて。そんな時、TV局に届いた殺害予告。殺人現場に残された幼い文字の手紙、「ひとごろし、がんばってください」。そして「ひとごろし、がんばりました」の返信メッセージは何を意味するのか。雪平は、再び捜査現場に戻っていく――

このシリーズは、好きだ。
テンポが速く、物語の起伏が激しいので、あっという間に引き込まれてしまうから。
その上、親子の情愛で胸に詰まるものがある。
それでいて、ヌルくない。

本書の衝撃のラストは、その情景がありありと目に浮かぶ。そして次の瞬間、あの時を迎える。
読んだ人だけが持つことの出来る、「続きはどうなる?」の期待と興奮。
いやホントに、続きはどうなるのだろう。
凄く楽しみ。


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