シックハウス症候群

昨夜、TV東京の『ガイアの夜明け』で、シックハウス、あるいは化学物質過敏症で苦しむ人の特集をしていた。室内の化学物質や、近隣から流れ込んできた化学物質が原因で、シックハウスを発症してしまい、そこから化学物質全部に反応していく様は、見ていて可哀想だった。

ちなみに「シックハウス症候群」と、「化学物質過敏症」は、同じ物ではない。シックハウスと言うのは、化学物質過敏症と言う大きな病気の中の一つ。つまり建物には反応する方も、合成洗剤には反応しない場合もあると言うこと。この辺りを理解しておかないと、自分の症例が何なのかを、適切に判断し難くなる。

話が逸れたが、シックハウスが発症した場合、その原因物質を除去するか、封じ込めるしかない。（引っ越すと言うことも含めて）同時に、室内の家具（この中に使用されている接着剤が問題）や、衣類と言った物まで交換したいのが理想。さらに言えば、室内に置かれている細々とした物を全て整理し、埃が溜まりにくく、かつ、掃除がし易い環境を作ることが大切になる。この部分を忘れがちだけど、シックハウスのような症例の場合、ハウスダストといった物にまで反応し易くなるので、掃除がし易い建物であると言うことは、意外と重要になる。

いずれにしても、進化した技術が産業には重要でも、人間らしく生きていくことには邪魔な場合も有るのかもしれないと感じた。

人が本来持っている回帰性（環境への帰巣願望）＝化学物質過敏症と言う警鐘なのかもしれないと、思う訳です。