建築への想い
家
春、窓から眺める新緑の優しさ。
夏、日差しの和らいだ夕暮れの風。
秋、夜長の居間での語らい。
冬、温かな笑い声が聞こえる食卓。
それは四季のドラマの舞台装置。家はいろいろな演出がなされる舞台であり、家族は主人公である。
風の道
風を感じる家がいい。風が運んでくるものを感じられるように、豊かでありたい。
風の通り抜ける道がある方がいい。大きな窓でなくても、風はきっと遊びに来てくれる。
子供部屋
子供部屋に広い空間など必要ない。
テレビや電話があり、その部屋の中だけで快適に過ごせる部屋だとしたら、部屋から出てくる必要がなくなる。
それは、いい部屋とは言えない。
最低限のことが出来ればいい。プライバシーを欲しがる時に、きちんと対応できればいい。
ダイニング・ルーム
食事をする場所で、団欒する家族は多い。食事をし、酒を飲み、新聞を読み、語り合う。
ついでに勉強もする為の仕掛けとして、大きなテーブルを置いてみる。
きっとそこは、ダイニング・ルームからファミリー・ルームへと変身するから。
庭
庭の目的を考えよう。眺めるためなのか、使うためなのか、あるいは外を感じるためだけなのかを理解しよう。
それによって、庭との関わり方は全く違うものになる。
庭もまた、大切な建物の一部。