鴨宮の家は発泡ウレタン断熱工事に先立ち、コンセントやスイッチ等の位置に関して、施主に現場確認をお願いしました。断熱材が発泡ウレタンのため、断熱工事を終えた後にコンセント位置の変更や追加があると、断熱材を削ぎ落して施工し直す必要があり、そこにはいろいろなリスクがあるからです。
勿論、断熱工事の後から追加変更に対応することは可能ですが、手間と費用それに断熱工事の完成度が下がります。また気密性能を上げるために選んでいる断熱材なので、その辺りの手戻りを含めた遣り直しを避けるための確認作業です。
HMの中には一度、図面の段階で決定した事項は、絶対に変更を認めない所もあるそうですが、とは言っても建物が形を成し始めれば、図面の段階で考えていたこととは違う考え方を、見たり聞いたり思い付いたりすることは有りますし、この先一生後悔するぐらいなら多少の変更で対応できる物ならば対応してあげたいとは思っています。たぶん大抵のHMやビルダー辺りは、その辺りは柔軟な対応をしてくれると思います。設計事務所さんは勿論でしょう。
またコンセントなどの電気関係の話で現場に来ていただいた場合でも、話はアチコチに飛ぶのは当たり前のこと。その際に「棚板一枚追加して」なんて話が出ても、当然と言えば当然です。だから逆に絶対に変更は認めないと言い切れるHMは凄いと思うし、一周回って感心します。それだったら何も面倒は無いし、工事中に現場に施主を呼ぶ必要も無いわけですからね。ま、対応の仕方は人それぞれですね。
HMをはじめ地域のビルダーや設計事務所さんて、工事中に施主と現場で打ち合わせたり、確認作業をお願いする頻度って、どのぐらいあるのだろうか? ひょっとして一度も無いなんてこともあるのでしょうか? ちょっと興味あるな……。