小型エレベーター新設工事

築20年経つ3階建ての宗教法人の施設内に、小型エレベーターを新設する工事が始まりました。

計画の御相談をいただいたのは、今から4年前の2021年の夏でした。まだコロナ禍真っただ中の時期で、御相談は大まかに「3階までエレベーターを設置したい」という内容でした。

その際、施設を運用したまま工事が行えないか? そのためにはどのような手続きが必要か? そもそもエレベーターを、どの場所に設置すれば良いのかと、検討すべき事柄がたくさんありました。検討事項が多いと言う事は、ご予算もハッキリと決められないという問題もありました。またコロナ禍の真っただ中なのに動き出して良いものか……などなど。そしてご予算の確保と時期の見直しで、計画は一度止まりました。

その計画が再始動したのは昨年のこと。それでもまだエレベーターの設置位置が、決まっていませんでした。 こうした御要望の場合、最初に考えるのは建物の外側にエレベーターを設置することですが、この建物にはそのような敷地に空きがありませんでした。そこから紆余曲折があり、ようやくこの夏から工事が始まりました。

工事内容とすれば建物内に穴を開けて、エレベーターシャフトを設置します。簡単そうですが、実はとてもデリケートな作業が要求されます。

既存建物の柱や梁を触ることなく、ELVシャフトを開口しなければなりません。

各階の開口作業を慎重に行っています。

今月末には全ての階が開口されます。そこまでが本工事の最初の難関です。連日の酷暑ですが、熱中症に気を付けながら、水分・塩分の補給と十分な休憩を取りながら、安全で確かな工事を宜しくお願いいたします。